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偶然だったかもしれないけれど,自分にとって,あって良かったもの・瞬間・・・ #8

#8 禍福は糾える縄の如し

高校生の時に母から教わった言葉.

正確な理解ではなかったけれど,
嫌なことがあると次は良いことがあるのでは,と
ちょっと救われた.

本来は,災い転じて福と為す,の方が適切で,
この大変さも幸いのきっかけになるかもしれない,と
考えるべきだったのかもしれないけれど,
禍福は定量で,ほぼ同量で,順序良く巡ってくるはずで
嫌なことがあれば,次はきっといいことがある,と
思うことで,小さな希望を見出し縋って,生き延びられた.

心理学やストレスの世界でも
ひとつだけなら,何とか対応できる困難も
いくつか重なって,どうにも立ち行かなくなる,というところが肝で,
そこに対処のポイントがあったりもする.
言われてみれば,
それだけなら,こんなことにはならなかったのに,と思うような状況は多々ある.社会や経済,会社の不況に,個人としての病気やケガが重なって,などそういうものなのかもしれない.

禍福は定量で,ほぼ同量だとして,
人生の前半に禍だけがあり,後半は福だけ,と,
前半に福だけで後半が禍だけ,とどちらがいいのだろうなどと
考えてみたりしていたあの頃.

ポケットの中の原石


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カウンセリング研究室 東京三鷹
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