他人の不幸は蜜の味
「他人の不幸は蜜の味」
という言葉がある。
知人Aもまさにそんな感じの人で
他の人の悪い噂をミツバチのように
あっちこっちブンブン飛び回っては
仕入れてそれを他の人に横流しする
クセがあった。
「〇〇さん、離婚したんだって~。浮気みたいだけどお互いしているみたい”だったし”」
「〇〇さん、降格したらしいよ。原因はパワハラ”だった”らしいよ」
「〇〇さんの話聞いた?アレねぇ、実は〇〇さんも関係している”みたい”だよ」
こんな感じであっちこっちに
”悪い噂”を流していく
しかも
他人から”仕入れた”
そうした話には自分の”想像の域”
の追加情報を添える
”悪い噂”に
Aの”ウソ”という尾ひれはひれが追加されて
”悪い嘘”というドス黒いモノへと変化。
そしてその話をするときは必ず
”私が聞いた話なんだけど”
をつける。
要は
”あくまでも他の人から聞いた話”
と、自分ではないという”保険”を
かけているから余計にタチが悪い
本人的には”情報共有”とか
”コミュニケーションの一環”
のつもりだろうけど
聞いてて正直気分が悪かったので
僕は一定の距離を開けていた
それでも
「他人の不幸は蜜の味」
という言葉の通り、周りは同じ
”ミツバチ”のように、その
”悪い噂”という”蜜”に群がるのだ
あのドス黒い”ミツバチの集団”が傍から見て
かなり怖かったのが印象に強く残っている。
それからしばらくして
Aさんが退職したという”噂”を耳にした
どうやらあらぬ話をあっちこっちに広めたという
ことで、勤め先でも問題になったらしい。
他部署に左遷され、居心地が悪くなった
という話を耳にする
その”噂”にもたくさんの
尾ひれはひれが追加されてて
「Aは仕事せずにそういう他人の話ばかりしていた」
「Aは仕事についてもウソばかりついていた」
「Aは不正で退職をした」
「Aはろくでもない人間だった」
そう。
他の”ミツバチ”が
”Aの不幸話”という”蜜”を
僕にわざわざ運んできたのだ。
「そうなんですね」
その一言だけ伝えて僕はその人からの
話を頭の中でミュートした。
「他人の不幸は蜜の味」
ではあるけど、その”蜜”は
”毒”でもあることを忘れてはいけない。
知らない内に毒されてしまうと、とりかえしがつかないことになりますよ。
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