見出し画像

家族療法(family therapy)

○家族療法

 問題を抱える当事者だけではなく、家族構成員が定期的に参加することを原則とする心理療法。
 家族独特の文化やおのおののコミュニケーション方法を相互に理解させ、当事者の問題解決に向ける。
 問題について原因と結果をどこかに固定してしまうことは多くの場合不可能であり、家族メンバーそれぞれが問題の原因であり、 結果である可能性が考えられることを円環的因果律(circular causality)という。
 家族療法において、患者とみなされる者はIP (identified patient)とよばれ、円環的因果律の観点に基づき、問題はIPひとりが原因ではなく、家族システムが十分に機能していないために起こっていると考える。

○二重拘束説(double-bind theory)

 矛盾する2つ以上のメッセージ が同時に送られ続け、それに対して逃れることができない状況のこと。
 家族療法が生まれるきっかけとなった。
 個人の問題や病理が日常的なコミュニケーションの問題から生じる可能性を提示した。
 ベイトソン (Bateson, G.)が提唱し、統合失調症を引き起こすと述べた。

○リフレーミング (reframing)

 今まで思い込んでいた考え方を別の視点からとらえ直し、新しい見方をすること。
 視点の変換。

いいなと思ったら応援しよう!