インテーク面接(intake interview)
○インテーク面接(受理面接、初回面接)
相談機関にやってきたクライエントに対して行う初回の面接。
1回とは限らない。
クライエントが何を求めて相談機関にやってきたのか(主訴: chief complaint)を明らかにし、当該機関で引き受けることがクライエントにとって利益につながるのか否かを判断する。
自らの援助能力の限界を超えるクライエントは、他の適切な治療機関にクライエントを紹介するリファー(refer)が行われる。精神病レベルは精神科へリファーされる。
援助可能であるならば、援助方針をわかりやすく伝え、同意を得た上で契約を結ぶインフォームド・コンセント(informed consent)を行う。
○ラポール(rapport)
援助者とクライエントとの信頼関係のこと。
クライエントは初めて相談機関に訪れる際に、自身の問題に対する不安と相談機関に対する不安の二重の不安を抱くといわれる。
○初回面接における基本的な接し方
・温かい、受容的な態度でクライエントの感情を支える。
・カウンセリングに関する誤解を解きほぐす。
・クライエントの精神的健康度の査定。
・クライエントの心の動き、表情、声の調子に対する傾聴
・いきなり過去のことを質問するのは避け、「今、ここで」(now and here)に対話の焦点を合わせる。
・眼前で展開するようにその場面や状況を語ってもらうなどして、視覚的イメージを活用することで詳細の部分まで理解しやすくなる。
・声の調子、表現、姿勢、推量される感情などが主訴と微妙に食い違っている場合、非言語的な要因の方に重みをもつことが多く、非言語的コミュニケーションを理解することが重要。
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