自己関連付け効果(self-reference effect)

自己関連付け効果(self-reference effect)

〇 処理水準効果(levels of processing effect)とは、処理水準の高い情報処理を行うほど記憶成績がよくなる現象。
 単語の形態・音韻・意味の3つの記銘方略を用いて単語を記銘した場合、意味>音韻>形態の順に記憶成績がよくなる。処理水準の深さが記憶成績の向上と関連している。

〇 自己関連付け効果とは、記銘材料を自己と関連づけて記銘すると、物事の意味に関する処理や、他者と関連づけて記銘する場合よりも、記憶成績がよくなる現象。
 ロジャーズ(Rogers,T.B.)らは、形態処理・音韻処理・意味処理と、記銘語が自分自身にあてはまるかを判断する課題(自己関連付け処理)を設定し、再生成績を比較したところ、意味処理よりも自己関連付け処理のほうが記銘成績優れていた。

⇒ 自己以外のものより、自己知識のほうが質と量において豊富であり、高度に体制化されているために生じるとされている。


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