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投影法(projective technique)

○投影法

 曖昧で多義的な刺激に対する被験者の自由な反応を分析することで、性格特徴を把握しようとする性格検査。

投影法の利点

・自由な反応に無意識的な側面が反映されると考えるため、無意識面の性格特徴が明らかになる。
・検査の意図が読みとられにくく、被験者は虚偽や誇張をすることが困難で、回答のバイアスが生じにくい。

投影法の欠点

・解釈に検査者の主観が入るため、熟練した検査者同士であっても解釈の違いが生じやすい。
・信頼性が低い。
・基本的に1対1で行われるため集団実施が困難。
・検査の実施や解釈ができるようになるまで時間がかかる。熟練が必要。
・被験者が検査に対する不安を抱きやすく、自由な回答を求められるため心理的負担が大きい。
・反応として言語報告をするので、投影法でも被験者に一定の言語能力を必要とする。

○SCT(文章完成法; Sentence Completion Test)

 不完全な文章が提示され、その文章の続きを完成させる。
 投影法ではあるが、意識的な側面が反映されやすく、回答の歪みが生じやすい。
 質問紙法的な特徴をもつ。

○P-Fスタディ (picture-frustration study:絵画欲求不満テスト)

 ローゼンツァイク(Rosenzweig, S.)が開発。
 欲求不満を引き起こすような場面が描かれたマンガのような絵の吹き出しに、自由にセリフを書き入れて、それを分析する。
 絵は24枚あり、欲求不満耐性を測定する。

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