コムスンよありがとう1
コムスンで得たことは「福祉業界は資格がものをいう」ということ。
福祉系大学を出ているだけではわかる人にはわかるが大半の人間には「はぁ、そう」で終わる。
福祉系大学を出れば必ずもらえる「社会福祉主事任用資格」も施設でなければ意味はない。
取引先や営業さんが名刺に「社会福祉主事」と入れている人がいるが、「これって任用資格やん」と見てしまうと同時に「この人社会福祉士受験中か?」と勘繰ってしまう。
社会福祉主事は、「任用資格」。都道府県や市町村の福祉事務所に配置され、社会福祉主事に任用されて初めて生きる資格である。特養やデイサービスなどの配置には社会福祉主事があるが、それを全面に出したり、名刺にのせたりするのは恥ずかしいかと。
あと、職業訓練でヘルパー一級を取って威張っていたセンター長もいた。上司は「一級」ということで評価したり褒めていたが、当事のホームヘルパー資格は研修さえ受けたら簡単に取れた。英検や簿記の一級とは全く違う。今になればなんで彼は「一級」を全面に出して威張っていたのかわからないが、無知だったのだろう。
介護福祉士もヘルパーステーションの開設や加算要件になるため珍重されていた。あのHに影響された特養でいじめられた子もサボりまくっていてもデカい顔ができたのは「資格」。
やはりコムスンの中で天下はケアマネである。あの無能なHも幅をきかせていた。後日談だが、Hはコムスンから退職金をもらった後で私と同じ社会福祉法人に入り在宅介護のセクションにいた。私を引っ張った人が呼んだらしい。さも上司も大変だったろうと思う。こんなでケアマネは最強だ。
幹部に「社会福祉士」がいた。かなりの発言力があった。私は「やはり資格がなきゃダメダメ」と悟った。
コムスンを出た後、しばらく資格は取らずにいた。単に時間と金がなかったからだ。実家に戻ってから夜学の精神保健福祉士短期養成課程に行った。短期養成課程は福祉系大学新卒が大半だった。中には私が10歳くらい上からのに人を見下すような嫌な奴もいた。が、資格のためだと思い頑張るしかなかった。
実習は社会復帰施設の勤務から免除。
これで学費も安くなり、新卒諸氏より楽に卒業できた。
そして精神保健福祉士、社会福祉士を取得。
さらにはコムスンのときの嫌な思いをバネに実務経験を重ねてケアマネを取得した。
もう、資格では嫌な思いはしないところまできた。
資格取得はするべき。頭が硬くなる前に。