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PSWは病院経営をもっと考えよう

若手のPSWが

「PSWに右翼っていないですよね。」
「権利とか人権とか言う人ばかりだから」

といってきた。

うんうん。確かにそうだ。

社会主義脳が多いので「資本主義」や「お金儲け」が大嫌いな人が多いんだ。

今日は「お金」の話をする。

いろいろな精神保健福祉士をみてきた。

その大半が「採算度外視」の行動をしている感じがする。

診療報酬の点数を気にしない。

例えば、

定員を大きく下回ったデイケア。

デイケアで患者様と一緒に休んでいるPSW。

退院促進事業を意識しないで退院支援をする。

訪問看護でダラダラと長居をする。

集団精神療法をやらない。

いろいろな加算を考えない。

退院支援が面倒だからやらない。

入院期限を入院時にいわなくて長期入院をゆるしてしまう。

などなどである。

こんなのではPSWの怠惰で病院経営に打撃が起こるかもしれない。

経営悪化はサービスの低下や最悪、倒産といったことになりうる。

それは患者様と病院スタッフと地域にとってマイナスになる。

診療情報改訂が発表をされたら改訂点をチェックする。

そこでどんなことが減算になるか、加算になるか。

新設されたものは何なのかなどチェックする。

こういった意識を私は病院のPSWになってから意識をし出した。

患者様にとっていい医療を考えたり、実施すれば診療報酬がついてくる。

前にも書いたかもしれないこと。

2005年頃に私が一度PSWをやめて大学院に行った後で就活をした。

山奥の「ハイレベル」といわれる病院で非正規のPSWを募集していた。

前もって「正規」採用はずっとないということだった。

非正規で正規でも薄給のPSWが勤まるかと思った。

威圧的な事務長の面接だった。

経済的に悪いのはわかるが、「正規雇用」でないとPSWは安定しない。

使うところには金は使え。

そんなのもわからないのかと思った。

次にやや郊外の精神科病院。

ここは昔ながらの「精神病院」。

畳部屋があり、薄暗い。

院長の倅の副院長が対応。

私は「PSWも病院経営を考えるべきだ。」ということを話して、退院促進、地域ケアなどをすれば病院の報酬も上がるといった話をした。

副院長は、

「それって、医療経済学ですね。」

と一蹴された。

この2病院の採否はいまだに来ない。(笑)

この病院はこの数年後に無床診療所となり縮小となった。

さらには経営権も別の人に渡った。

経営側にも診療報酬の意識がないとこういった結果をもたらすのだ。

病院倒産時代。

精神科は診療報酬改定に矢面に立っている。

病院から地域への移行が叫ばれてからかなりの時間が経った。

この時代でPSWはもっと病院経営に関して考えていただきたい。


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