死亡退院
T病院で死亡退院が多数とNHKスペシャルで言っていた。
なぜ死亡退院が決まった病院で高いのか?
私は「誰でも受けてくれる精神科病院」に長く勤務していた。入院以来の大半は精神科で合併症や介護が必要になった患者様の転院。内科や療養病棟から認知症などの精神疾患を発症して「手が負えない」患者様。
こういった患者様なら合併症対応を標榜しているのだから役割である。それを「死亡退院」が多いからやばい病院といわれても困る。
あるPSWが「それなら緩和ケア病棟にしたらよいよ。」といっていたが、緩和ケア病棟は看護基準や設置基準、さらには病院評価を受けないとできない。
だいたい「どんな患者様でも受ける病院」は看護師や医師もギリギリだし、環境も名病院みたいにはいかない。入院期間も死亡までとしたら高い診療報酬ものぞめない。
つまり、何も策を講じることはできない。
このような現実のなか「死亡退院」率は増えていくのだ。