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誰しもがいつかは障がいをもつかもしれない。

通っている事務のプールでこんなことがあった。

泳いでいた高齢者が休んでいた。休んでいると思ったら亡くなっていたのだ。

周りの高齢者は「あの人、まだ70代だったんだよね。」とか「介護にならずに死んだんだからある意味良かったかもしれない。」といっていた。

これぞPPK(ピンピンコロリ)という最期である。

しかし、こういったかたちで死を迎えるのは稀だと思う。

多くは介護状態を経て亡くなっていく。

私は新任の職員にこういう。

「障がいを持つ人と接していくときに、自分もいつかは障がいを持つようになる。あと、誰しも多かれ少なかれ障がいを持っているんじゃないの?」

と訊く。

さらに、

「精神障がいは見えない障がい。だから患者様に真摯に向き合う。そんなあなたでも過度なストレスを受ければ精神障がいになりうる。家族だって同じだ。だから他人事じゃないんだよね。」と。

だいたい現実を知らないなかで精神医療の世界に入ったからわからない。

わからないから患者様やご家族にタメ口や赤ちゃん言葉、指示的口調を平気でする。

私はそういった新任PSWをどこが悪いかを注意する。

そして、最後に「精神科をなめるな!」とワザという。

ほんとうに精神科をなめてはいけない。

見えないものを扱っているのだから慎重さ、緊張感、そして、他人事ではないことを自覚してもらわないといけないからだ。

今年1年、新任のPSWと付き合ってきて、最初はどうなるかと思ったが、どうにか成長してくれた。

来年もさらに成長をしてほしいと願う。

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