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回旋という動きの性質

リハ部オンライン2回目の
テーマは
「回旋という動きの性質」

ピラティスのエクササイズで
必ず回旋するという動きを
指導します
例えば、体幹を回旋させる「ツイスト」。

骨盤と脊柱を垂直に 足をそろえて、両腕を横に広げる/ツイスト

体幹を回旋中に
どのぐらい骨盤を動かしていいのか
足(脚)はズレない方がいいのか
もし、回旋中に
求めていない程の動きが出てしまったら
それを止めるべきか、
直すべきか。

リハ部では2つの区分をする

1つは
「特定のパターンアプローチ」
つまり、体幹の回旋以外の動きはしないで行う

原則:動かす関節と固定しておく関節がある。

結果:体幹の回旋のうち、ごく小さな可動を確認できる

現象:おおよその可動としてそれぞれ
頚椎で80°、胸椎で 45°、腰椎で15°(±)あるはずだが
上記の原則で行った場合、全体の回旋している様子は
5°ぐらいにしか見えないだろう

そもそも、研究やデータを取るためには固定点と
可動点を正確にしなければならないので
この時点で、ピラティス「ツイスト」で
それを求めていないと思っている


骨盤と脊柱を垂直、両腕を横に広げる/ツイスト

2つめは
「姿勢・パフォーマンスパターンのアプローチ」

原則:動的安定性の環境下で、開始である
姿勢に構え、ターゲットとする体幹の回旋を行う

結果:全体の可動性と左右の差、場合によって
筋力の差を観察することがある

現象:おおよその可動としてそれぞれ
頚椎で80°、胸椎で 45°、腰椎で15°(±)あるはずだが
脊柱が各部位でバラバラに動くわけではないので
全体の回旋している様子は40°程度として観察できる

この40°程度を引き出すために機能しているのが
動的安定性であり、
この中に

  • 脊柱の回旋にともなう側屈

  • 部位によっては脊柱の屈曲や伸展

  • 骨盤のわずかな回転に伴う脚のズレ

  • 下肢や上肢のわずかなねじれの連鎖

など、このような細かな運動制御が働いて
良いと言うことになる。

ピラティスはいくつものエクササイズを
組み合わせて、全体を通して
1つ1つの身体機能を高めていく。
それを考えると
絶対骨盤を動かさないで!とか
脚をずらさないで!ということには
ならず、むしろ、

条件を決定した時(原則と結果)
その後にくる現象をよく知っておく
必要があるのだと思う

回旋という動きには
他の部位にも回旋という動きが
含まれるそういう性質があるということを
テーマにしてみようと思っています

インストラクターコースなどでは
その細かな現象のことまでは
習う機会が少ないと思います。

リハ部オンライン2回目は
そんなテーマを皆さんと共有したいです