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南オーストラリア州 運転事情

新年おめでとうございます。
世間の諸相もさることながら、自分も癌になったりホームレスになったり、どうなることかと思った2019年でしたが、いろいろな方のご厚情で新しい年を迎えることができ、心より感謝しています。

新年一つ目の記事は、道路事情、運転事情です。

5年住んだ日本人として、これから南オーストラリアで生活する日本人の人が知っていたら役立つかもなと思う点がいくつかあるので記事にしようと思いました。


免許取得

日本の免許は英訳して役所に出すと普通免許がとれてしまいます。費用もそれほどかかりません。南オーストラリアでは Service SA という窓口にいきます。翻訳は NAATI という翻訳者資格を持つ翻訳者にたのみます。わたしもネットで個人の翻訳者さんを探し、NAATI のハンコつきの翻訳を郵送で送ってもらいました。 

特になんの試験もなく簡単にフル免許が取れてしまいます。

ところが地元の運転免許取得は、2段階の長い仮免期間(半年や一年かかる人も)と試験を経て交付されます。その難易度に比べると「?」となるような簡単さです。


簡単にとれるってことは、ラウンドアバウトさえ攻略すればあとはおんなじなんだよね?

などと思っていたのですが、最近、誰にも教わる機会のなかった日本の道路交通法との決定的な違いに気づいてしまいました。

初めてオーストラリアで運転!の前に確認しておきたい点を思いつくままに紹介します。これだけマスターしておけば全部オッケーというわけではなく、あくまでも今思い付きで書いてますので、Service SA や、ご自分の州の交通法を管轄するHPなどで確認して運転を楽しんでくださいね。

右方優先

それは、「右方優先」であるということです。

「右方優先」は、ラウンドアバウトを覚えるときに地元の人にさんざんいわれて身に着けましたが、交差点も「右方優先」だったのです。

日本では「左方優先」ですよね?

そうです。反対です。よく5年間も反対の感覚で運転してきたと思います。交差点で出会うとだいたい譲り合ってなんとかなってたようです。あと車線ごとの信号が細かく設定されていてトラブル防止が機能してるようです。


それから、複数車線から一車線への合流。

合流してくる車線が破線で区切られている場合は合流側が道を譲ります。

破線がない場合は合流してくる車に譲らなければなりません。


標識

あと、特に注意を喚起したいのが駐車禁止(Parking Sign)と法定速度の標識です。

日本より小さいので慣れるまでは見落としがちですが、きっちりと駐禁はとられます。金額もめちゃくちゃ高いです。

法定速度(Speed Limit)は、他のサイトでも紹介されてますが、「法定速度キッチリで運転する」が基本です。2キロオーバー、3キロオーバーでも罰金はきます。1キロ30ドルぐらいだったと思います。

2キロ、3キロとゆっくり走っていると真後ろにぴったりと後ろの車が寄ってきます。

道路交通法で日本でも、オーストラリアもNGとされる「あおり運転」です。英語ではテロゲートという動詞で表します。動詞なので会話のなかで活用して使えます。あおってくるヤツはテロゲーターです。Tailgater 、「しっぽ」の「Tail」で後ろを表し、「アリゲーター」の「gater」でしょうか。「don't go so close, you're tailgating」とか「Look at that tailgator!」っていったりします。

大阪並みの運転の粗さといわれるオーストラリア。

最後に全体的な道路の雰囲気について。

オージーはのほほんとしてのんびりして、人好きで、楽観的で…。これはホントです。クリスマスにはおもちゃ屋さんで「今、店内にいるお客さん全員の籠の中のものの支払いする」といってお金払っちゃう匿名のお金持ちがいたりします。

そんなオージーたちが、ひとたびハンドルを握ると修羅に豹変します。別の国にきちゃったかと思います。

特にクリスマス前は輪をかけて路上が険悪になります。

みんなカリカリして、Road Rageと呼ばれる運転者同士のケンカが絶えません。特にご時世がら、去年のクリスマス前はひどかったです。

ドラッグドライビングの30代女性が年配の男性をナイフで刺してました。覚せい剤運転が問題になっていて、子供を学校に送迎する父兄の三割が覚せい剤陽性だったと騒ぎになりキャンペーンをはっていました。

物質依存だけでなく、日本の免許のように簡単に書き換えができて、細かい点をチェックしないところなど、他の国も同様の扱いであるわけで、近年増え続けるアジア系移民がどぎつい危険運転をしたりしてるケースもあります。クリスマス前のショッピングセンター近辺では80年代のニューヨークかと思うような警笛鳴らし放題の怖いドライバーが増えていました。

クリスマスが終わると路上も普通にもどったようです。

イライラしたからって威嚇警笛みたいなことを日常的にしはじめて治安悪化したら余計にお上の締め付けを厳しくする理由をつくっちゃうわけで、穏やかに、もらったイライラも自分のところでなんとか昇華する方法を用意しとく必要があるかもなと思いました。


お役立ちリンク

自分の交通規則の知識の怪しいところは免許試験提供機関などによる無料のお試しクイズで洗い出して復習しましょう。

リンクは南オーストラリア州なので、他の州の方はご自分の州の運転免許発給機関のウェブサイトなどを見てみるとよいと思います。

南オーストラリア州の交通法チェッククイズ

既得者向けの運転規則リフレッシュクイズ。ランダムに図解で一問ずつでてくるので見やすいです。交通ルールの知識をチェックできます。


RAAの複数回答クイズ

南オーストラリア州民にむけて100年以上、車両や家の保険を提供する良心的なサービスが売りのRAA。牽引サービスやロックインにも対応していて南オーストラリアでは一番安いと思います。


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