砕心の侯
その優しさが仇となり
多くのものを背負いすぎた君
疲れを感じさせない笑顔に
僕は怯えてしまう
たとえ全てに裏切られて
無下に捨てられてしまっても
それでも誰かを想い続ける
それを人は「慈愛」というの
僕には解らない
何事を慢心することなく
常に前を向き続ける君
誰も目も触れないところで
汗と涙に塗れて
たとえ全てが報われなくて
無駄に終わったとしても
また次を探して歩き出す
それを人は「努力」というの
僕には解らない
身を粉にして心を砕く姿を
僕はずっとずっと見てきた
君じゃないと君だからこそ
たとえ全てに裏切られて
無下に捨てられてしまっても
それでも誰かを想い続ける
それを人は「慈愛」というの
僕には解らないけど
君から教わったよ