ビタミンは体内にどうやって吸収されていくのか?
ビタミンには油になじみやすい脂溶性のビタミンと、水になじみやすい水溶性のビタミンがあることは、昨日のコラムでお伝えしました。
そのビタミンがどうやって体内に吸収されるのか?ですが、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンでは、まったく吸収される仕組みが違います。今日は、そのメカニズムを見て行きます。少し難しい用語が出て参ります。私も完全に理解しているわけではございません(笑)。よって、Newtonより引用いたします。←最初から他人に全振りモード!?(笑)
水溶性ビタミンは、栄養素を吸収する小腸の上皮細胞の中よりも外が濃度が濃いため、自然に細胞膜を通り抜け、上皮細胞の中に入ることができます。その後は、グルコースやアミノ酸と同じように、細胞から出たあと、毛細血管の‟窓”から取り込まれていきます。
これに対し脂溶性ビタミンは、脂質と同じように、「ミセル」に包まれた状態で小腸に運ばれます(ミセルとはリン脂質分子の集合体)。
上皮細胞の近くでミセルがさけると細胞に取り込まれ、細胞内の「ゴルジ体」で「カイロミクロン」という構造をつくります。カイロミクロンは、毛細血管の‟窓”より大きいため、毛細血管には入れず、リンパ管の壁のすき間を通ってリンパ管に入っていきます。
水溶性ビタミンは、毛細血管から取り込まれるにに対し、脂溶性ビタミンはリンパ管から取り込まれるんですね。
画像は、13種類のビタミンのうち、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンを区分したものです。
それぞれの働きや多く含まれる食品とともに、この先ご紹介できればと思います。
食品から摂取するビタミンもそうですが、腸内細菌もビタミンを産出しています。これは、代謝物検査という腸内細菌検査で用いる検体(大便)から、導き出すことが可能です。この検査を行うことで、腸内細菌の構成比からある菌種の細菌は保有しているものの、しっかり代謝物を生成しているかどうかがわかります。
近い将来、この検査も実施できるように、いま関係機関の先生とお話しをしているところです。ご期待ください!