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よく耳にする「ヒアルロン酸」や「コンドロイチン」はアミノ糖を主成分にする『ムコ多糖』で細胞に水分を蓄えるようです!

糖類について色々と見て来ましたが、今日は今まで触れて来なかった多糖類で「ムコ多糖類」について見て行こうと思います。

CMなどでグルコサミンやヒアルロン酸、コンドロイチンと言うワードは聞き慣れているかと思います。これらがムコ多糖類に属するものです。

そもそも単糖類には、グルコースなどの炭水化物の他に窒素原子Nを持ったものがあるのですが、これは炭水化物の単糖類に含まれるOH原子団(ヒドロキシ基)の一部をアミノ基NH₂に置き換えたもので、アミノ糖と言われています。

そしてこのアミノ糖を主成分とする多糖類のことをムコ多糖類と呼んでいます。

蟹や昆虫の外郭成分である「キチン」もそうですし、さきほどあげた、「ヒアルロン酸」は関節の循環作用や皮膚の保湿作用があるとされています。また、「コンドロイチン硫酸」は軟骨や皮膚を形成します。

ムコ多糖類は多糖類ですので長い鎖状構造をしていますが、その主な働きとしては、上記の例でも見られるように、60兆個もの私たちの細胞の周りで水分を蓄えている非常に重要な物質ということになります。

要するにこの水分により細胞に栄養を運搬したり、細胞から不要な老廃物を排出したりしながら、身体の循環と代謝を支えているんですね。

唾液や血液の粘り気はこのムコ多糖が含まれているからなのです。

ただし、ムコ多糖を分解する酵素の遺伝子に異常があると体内にムコ多糖が蓄積し、「ムコ多糖症」を発病すると言われていますので注意が必要です。

ここまで糖類について色々と見てきましたが、糖類が人間の身体に及ぼす影響は計り知れないです。糖類の摂取はエネルギーとして取り込まれ、生命を維持する物質ですが、摂取過多などで害を及ぼすこともあります。

食べることで健康を考える!をこれからも探求していければと思います。

ちなみに、今日の画像は美味しそうなズワイガニですが、外殻に含まれる‟キチン”がムコ多糖類ということです、はい!