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漢方薬の五苓散が利水作用に優れているわけとは・・・

昨日は私の飲酒体験から五苓散が効きますよ!というお話しをさせていただきました。

この五苓散は私の中でもトップ5に入る優れものだと思います。今日はそんな五苓散を詳しく見ていきたいと思います。

名称に五の文字が示されているように、五苓散は5つの生薬から出来ています。主たる君薬が「沢瀉」、臣薬に「茯苓」と「猪苓」、そして佐薬に「桂枝」と「白朮」が使われています。

五苓散を構成する主だった「沢瀉」「茯苓」「猪苓」は利水滲湿の効能を持ち、3大利水剤と言われています。

ここで言う‟利水”とは、体内の余分な水分を排出するのが利尿であるのに対し、排出しないで体内を循環させ浄化していくのが利水と言えるのではと思います。

これを体内の細胞外液で考えると、血液中から血漿として漏れ出た液は間質液(組織液)と呼ばれますが、これが再びリンパ管に摂りこまれ、リンパ節で解毒処理などがなされ体内を循環します。

このとき間質液が過剰な状態がむくみです。この利水作用を五苓散がサポートしているのではと思います。

中でも、君薬となる「沢瀉」にはアリソールという成分が含まれています。どうやらこのアリソール類が利水作用の成分ではないかと言われています。

では、利水作用がどうして飲んだ時に頭痛の症状が収まるのか?ということになりますね。

明日はその部分について探求したいと思います。

画像は五苓散に含まれる沢瀉です。