時間制限食と高強度機能トレーニングの組み合わせは、体組成と心血管代謝健康の改善に有効な戦略
時間制限食だと、fat free mass減少するという
Ameur, Ranya, Rami Maaloul, Sémah Tagougui, Fadoua Neffati, Faten Hadj Kacem, Mohamed Fadhel Najjar, Achraf AmmarとOmar Hammouda. 「Unlocking the power of synergy: High-intensity functional training and early time-restricted eating for transformative changes in body compo sition and cardiometabolic health in inactive women with obesity」. PLOS ONE 19, no. 5 (2024年5月1日): e0301369. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0301369 .
Time-restricted eating and high-intensity exe | EurekAlert!
研究概要: 2024年5月1日に公開されたPLOS ONE誌の研究によると、時間制限食と高強度機能トレーニングを組み合わせることで、体組成と心血管代謝パラメータが改善される可能性があります。
方法: 肥満の女性64名を、時間制限食のみ、高強度機能トレーニングのみ、両方を組み合わせたグループに分け、12週間の介入後に評価しました。
食事制限: 時間制限食を行うグループは、午前8時から午後4時の間のみ食事をとりました。
運動プログラム: 機能トレーニンググループは週3回、インストラクターの指導のもとで運動を行いました。
結果: 三つのグループはすべて体重減少とウエスト・ヒップ周囲の減少を示し、脂質およびグルコースレベルの有利な変化を経験しました。ただし、食事+運動グループの変化が最も顕著でした。
特筆事項: Fat-free massと血圧の改善は、食事+運動および運動のみのグループで見られましたが、食事のみのグループでは変化はありませんでした。
結論: 時間制限食と高強度機能トレーニングの組み合わせは、体組成と心血管代謝健康の改善に有効な戦略である可能性が示唆されています。
序文要約
肥満の問題性: 肥満は心血管疾患、インスリン抵抗性、がん、酸化ストレス、関節炎のリスク増加と関連している重要な臨床および公衆衛生の問題です。
生活習慣の変更: 肥満対策の主なアプローチの一つは、食事行動の変更と身体活動の増加を推奨することです。これらの変更は肥満の人々の体重減少と維持に有望な結果を示しています。
時間制限食(TRE): TREは間欠的な断食のレジメンとして注目されており、連続的なカロリー制限の代替となる可能性があります。TREは最後の夕食と翌日の最初の食事の間の断食期間を延長することを含みます。
TREの効果: TREは連続的なカロリー制限ダイエットと同様の心血管代謝健康の改善をもたらし、長期間にわたり容易に継続できるため人気を博しています。
カロリー摂取の時間制限: 日中の8-10時間以内にカロリー摂取を制限することが、肥満、炎症、インスリン抵抗性、心血管代謝機能障害の軽減に効果的であることが動物および人間のモデルで証明されています。
運動と肥満: 高強度インターバルトレーニング(HIIT)は、肥満個体に効果的で時間効率の良い運動として認識されていますが、従来の運動モダリティは退屈で継続が難しいとされています。
高強度機能トレーニング(HIFT): HIFTは、有酸素運動と抵抗運動を組み合わせた新しい運動モダリティで、HIITの代替として提案されています。HIFTは、2型糖尿病を持つ肥満または過体重成人において脂肪質量の減少やリーンマスの維持、心血管代謝リスク因子の改善に効果があることが示されています。
組み合わせ介入の研究: TREと運動トレーニングを組み合わせた短期研究では、総脂肪量と内臓脂肪量の減少、体重の大幅な減少が報告されていますが、長期的な効果についての研究はまだ不足しています。
研究の目的: 本研究では、不活動的な肥満女性において、TREとHIFTを単独または組み合わせて12週間実施した際の体組成と心血管代謝バイオマーカーへの影響を調査することを目的としています。
Discussion要約