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先生が頑張って作ってしまうオリジナル教材

人に教える、ということを長いことやっていると、「お、この教材はいいな」と思うものや「この教材は、なんだか使いにくいな」というものもあります。
自分が理想とする教材はこの世の中には存在しないと思っています。ですから、教材を自分で選ぶときは、指導対象のお子様の様子をしっかりと見ながらじっくりと時間をかけて選びます。
一般の書店の学習参考書のコーナーに2時間くらいいることは珍しくありません。また、学習塾向け教材を販売している書店にも、足繁く通っています。

どの教科であっても、自分なりの教え方があるので、同じ出版社のものであればどの教科でもOKということにはなりません。

優秀な先生は、自分オリジナルの教材が欲しくなるようです。
そして、塾でも、学校でも、家庭教師でも自分のオリジナル教材を作って生徒に配っている先生がいらっしゃいます。

純粋に教材を作ってしまうパワーとか情熱とか能力とかはものすごく尊敬してしまいます。自分にはその力はありません。

別の話をします。
宮沢賢治。
賢治は生前は二作品しか出版されませんでした。死後にご家族などの尽力により出版されてそれが評価されていきました。
宮沢賢治の作品は、誤字も多く(機関車を機缶車と書くなど)言葉の使い方も不自然なところが少なからずあります。そのため、賢治の作品は決して読みやすくはありません。
ほとんどの場合、作家は編集者を通して作品を世の中に出していきます。編集者は表には出てきませんが、言葉遣いとか誤字などを作家に確認しながら完成版として出版しています。
第三者の目を通すことで、より完成度を上げているのです。

市販されている教材も複数の著者・編集者の手を経て販売されています。
長く歴史のある参考書であれば、、毎年適切な修正を入れながら更新されています。


がんばって、オリジナル教材を作っても市販の教材を超えることは難しいと思っています。自分一人で出来ることには限りがありますから、完全なものを作ることは難しいでしょう。

本屋さんに籠るのが趣味の人のつぶやきでした。


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