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0469 - 月イチ屋外コワーキングスペース

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静岡県磐田市に「本を通じて新しい人の流れを作りたい」という願いを込めて始める『あっちこっち文庫』にまつわる活動の一環として、月イチで4時間だけ(毎月第4金曜 13:00 - 17:00で)『駅前出張所』を行なっている。

磐田駅北口ロータリーの広場にテントを張って、あっちこっち文庫の本棚を並べておく。ただそれだけ。特にこれで利益を上げるわけでもなく、ただただ本を並べて置いておくだけ。誰かが来たら軽くお話したり、本をオススメして借りていってもらったりする。本当にそれだけだ。

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企画したのは、HOCHA  HOCHAというドリンク屋の南里さん。本が大好きで、近しい人を巻き込んで「あっちこっち文庫」という仕組みを生むきっかけを作った人物だ。ドリンク屋を営んでいて駅前でテントを出すのなら、商売として飲み物の提供くらいすればいいのになって思う人がいるかもしれない。南里さんはハッキリと言い切った。

「ゆっくり本が読みたいのでドリンク提供とかはしません」

・・・と。

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あっちこっち文庫の認知度を上げたいという大義名分こそあれど、最大の目的は「月に1度、何も考えず数時間かけてゆっくり本を読める時間が作れるから」だそうだ。なんと素晴らしい理由だろう。

先日開催した際に、僕も便乗させてもらって最初から最後まで居座ってみた。ノートPCとネット環境があれば場所を選ばずに仕事ができる立場とはいえ、普段は屋内での作業ばかり。月に1度、屋外コワーキングスペース感覚で磐田駅前で作業させてもらえるなら、それはそれで素敵すぎる。

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もちろん、作業が一段落ついたらゆっくりと本を読んで過ごせるのも個人的には嬉しい限り。以前、東京暮らしをしていた時には、昼間の公園で読書することも多かったが、地元(静岡県西部)へUターンしてからは、からきしだった。少し懐かしい気分に浸りながら、手持ちの本を読み進めた時の喜びたるや。ああ、たまらない。

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他にもキッチンカーが数台停まって営業していたりで、思いのほか知り合いが入れ替わりで次々と現れたこともあり、ついつい会話が弾んで「集中して作業・読書する」のは難しかったのだが、それはそれで楽しいから問題ナッシングだ。

毎週ではなく月イチで4時間だけというペースが本当に丁度いい。誰も来なければ、ゆっくり作業or読書できるし。誰か来てくれれば確実に交流が生まれる。

プラスな要素しかない楽しみが増えて、つくづくありがたい。

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