「男はみんな消えろ」を表現したやつ。
「プロミシング・ヤング・ウーマン」を観てきました。
つい10分前ほどに観終わって、興奮冷めやらぬままにnoteを書いてます。
もうね、怖すぎるのよ。
女性の自分が言うのもアレだけど、男性は女性の怖さを分かってほしい。
女社会は色々とドロドロしているイメージがあるだろうけど、それは完全に「女性の怖さ」によるもので。
その矛先が同性に向くことが多いわけだけど、何かのきっかけで男性に矢が向いた時には逃げられない悪夢が待っているのです。
このあたりからはネタバレも入ってくるので、嫌な人は回れ右。
まずは復讐劇のラスト。
主人公は自分が命を落とす(殺される)かもしれないということを予知して色々とあらかじめ仕組んでいる。
メールの予約送信とか、自分が死ぬかもしれない場所の住所を送っておいたりとか。
医大の優秀な学生だったこともあって、賢い。決して聡明とは言えないけど、賢い。
そのおかげで、主人公が制裁を下したいと長らく思っていた相手を陥れることができた。
レイプまがいのビデオもあるし、そもそも殺人してるし、医者としての人生も、結婚も、何もかも失うことになった。
主人公は自分の命よりも復讐がしたかったわけだから、この結果には万々歳。
「死んでもいい」と一度決めた人間は恐ろしい。何でもするからね。
つい最近の硫酸事件が思い浮かんだ。
彼は別に「死んでもいい」なんて思っていないのかもしれないけれど、その覚悟があればまあ硫酸かけるくらいどうってことないよなあ、と思ったり。
この映画の場合は命と引き換えにでも成し遂げたいことが「復讐」と言うネガティブなものだったわけだけど、もしそれが人生のポジティブな目標だったら。
それこそ強いんじゃないか、とも思った。
自分が死んでもしたいことって何だろう。
私が長いこと思っていることは、アフガニスタンとか、イランとか、いわゆる世間的にマイナスイメージを持つ国を実際に自分の目で見てみたいということ。
こんなのきっと誰に話しても止められるに違いないんだけど、国家レベルではネガティブな印象でも、個人と話をしてみるととても良い人だった、ということは多い、というかそれが普通。
「アフガニスタン人」と聞いて顔をしかめたりするのではなく、個人を見つめることのできる人間でいたい。
ただ、そのためには命を落とす覚悟も必要。
それでも、その覚悟ありで挑戦したいって言うならそれでもいいよね、と思うよ。
起業とか、そういった挑戦でも同じ。
「もう一回死んでる」くらいの気持ちで挑戦すると何も怖くない。
それくらいの意思で今の人生を生きられたら、悔いのない人生送れるかも。
そして、別件。
主人公が唯一信じられる人との出会い。
しかし、その男性は例のレイプ事件の際に笑ってレイプ犯を見ていたことがビデオで発覚。
人の過去とか、デジタルタトゥーとか、色々なことを考えた。
「子供だったから」と言う言い訳で許せる愚行はどこまでだろうか。
例えば自分の好きな人が何か過去に悪事を働いていたら。
万引きくらいは許せるかもしれない。
でもそれが、レイプだったら、殺人だったら。詐欺をしていたんだとか、そんなカミングアウトをされたら。
過去は一生つきまとってくるから、常に自分に恥じない行動を。そんな薄っぺらいことだけど、再確認。
自分は人に言えない過去とか、あったかなあ。(ぼそっ)
デジタルタトゥーと言えば、教員の大学時代の写真とか、出回ると非常に気まずい思いするよね。
生徒は教員の名前で検索とか、めちゃくちゃするからね。
その時に、とんでもない写真なんか出てきちゃったもんなら、翌日大変よ。
私はありがたいことに名前が超ありきたりなので、情報が多すぎて特定されません。
何れにせよ、ネットにあげるものは注意して選んでいかないと。
これは中高生に強く伝えたい。
さて、総合的にこの映画は…。
正直めちゃめちゃ面白かった。ぜひ、観て欲しいです。