アウシュヴィッツ関連は心がどうしてもモヤモヤする。
個人的「映画Day」である今日、2本目の映画は「アウシュヴィッツ・レポート」。
10文字で言うと「収容所脱出困難越報告」です。
今までホロコースト、ナチス関係の映画はいくつも観てきたし、アウシュヴィッツにも行った。
それでも毎回感じることは、本当に僅か数十年前にこんなことが起こっていたなんて信じられない。
ちゃっちい感想だけど、作り物であって欲しかった。
彼らには、どんな生きる理由、希望があったんだろう。
いつも考えること。
私だったら、ユダヤ人を匿ったり、手を差し伸べたり、そういうことができたかな?
教師として「自分なら助けます」と言えたら綺麗かもしれないけど、自分の安全が脅かされる状態で手を差し伸べるなんてこと、きっと自分にはできないと思う。
そして、自分の恵まれた環境に疑問を覚える。
今、ホロコーストのような恐ろしいことが起こっていないにしても、貧困に喘いでいたり、紛争で亡くなっている人がいたり、苦しんでいる人はいくらでもいる。
私が、今「普通」だと感じているような生活ができるのは、たまたま日本という場所で、ある程度恵まれた家に産まれて、って、それだけ。完全に運。
この生活に相応しいことは私は何もしていない。
それってやっぱりおかしいよね、って思ってて。
もしかしたら50年後はそれすらも変わるかもしれない、変わって欲しい、っていう気持ちもある。
以下に、印象的だった場面をいくつか記しておきます。
・最後の最後で抵抗を見せた男。死んでも爪痕残せたよ、なんて言うべきじゃないんだろうけど。
・途中のホラー要素いらない。
・「伝える」ことだけが彼らのモチベーションだった。
・赤十字は「助けているつもり」。実際には囚人たちには何ひとつ届いていない。