定年ひとり起業への道
1. なぜ株式会社
再雇用期間中に副業の出張カメラマンとして個人事業主で開業。その後、キャンビングカーシェア、改善コンサル、キャリアコンサル、英語翻訳等の仕事をしてきました。
このまま個人事業主として続けることは可能ですが、以下の理由で9/2付けで(株)PROTEAN HIROを立ち上げるべく、準備しています。
41年間ひとつの会社でサラリーマンとして過ごしてきましたが、一度でいいので、代表取締役社長というものがやってみたい
個人事業主としていろいろなことをやり過ぎているので、1つのアンブレラ(会社)の下に収めて、会社としての業務項目として説明できるようにしたい。また、散在している各種のSNSやブログ等を会社のHPに集約したい。そして「PROTEAN」という名前を付けることで、変幻自在に色々な仕事をしていることを表したい。
自分で会社経営を行うことで、今やっている会社顧問という仕事で、顧問先会社の社長と共通の話題で話ができる
個人事業主と比べ、税制上の優位性(経費処理、税率等)
対企業との商売の上で、信用上優位。
2. 定年ひとり起業5原則
今回、定年ひとり起業を行うにあたって、例によってさまざまな本を読み漁りました。その中で、特に参考にしたのは大杉潤先生の「定年ひとり起業」です。先生は、この本のシリーズでマネー編とその前に「定年後不安」という本を出されていますが、今回一気に3冊を読破。
大杉先生の「定年ひとり起業」の中の以下の「定年ひとり起業5原則」というのを特に参考にしました。
会社員(または公務員)として働いた経験を長く持った上で、50代または60代というタイミングで独立起業する
個人事業主として開業するか、ファミリーカンパニーを設立して独立し、原則として自分ひとりで事業を行う
自宅を事務所にするなど初期投資を最小限に抑え、多額の仕入や在庫保有を行わず、借金もしない、家族以外の従業員を雇わないという低リスクの事業形態とする
厚生年金を確保した上で、年金プラスアルファの収入(月5〜10万円程度)を目指す規模の事業からスタートし、好きなことを仕事にしてストレスなく働く
会社員時代の経験・知識・スキル・人脈をフル活用し、足りないリソースは外部に業務委託する形で規模を拡大せずに「長く働くこと」を最優先に運営する
他に、今井孝先生の「起業1年目の教科書」シリーズ3冊も大変参考になりました。そして吉川栄一先生「サラリーマンこそ自分株式会社を作りなさい」、山本賢明先生「きちんと稼げる1人会社のはじめ方」等も参考にさせていただきました。
3. 事業内容
1)改善コンサルタント
トヨタ自動車で41年間勤務し、本年3月末に再雇用3年で契約満了しました。
新入社員として配属された広報部での最初の仕事の一つが「トヨタ生産方式」という英文パンフを作ること。
そして8年目に全く畑違いの海外アフターセールス部門に異動し、その後34年に渡ってトヨタ生産方式に基づく補給部品の物流改善、販売店アフターセールス改善に従事してきました。
そんなこともあり、今後も改善のノウハウを仕事に活かしていきたいと思っています。
2)キャリアコンサルタント
再雇用期間中に国家資格キャリアコンサルタントを取得。これは、同世代の仲間たちが退職後についてあまり考えておらず、せっかくこれまで蓄積したノウハウ・知識が使われないケースが多いと感じたため。一方で、人生100年時代となり、こういったシニアの活性化が今後の日本の少子高齢化者社会を救う重要な鍵となると思ったからです。
キャリアコンサルタント資格取得のための勉強中に学んだ変幻自在なキャリア(プロティアンキャリア)を特にシニア世代に浸透させたいとの思っています。
3) 英語・日本語教師
元々私は大学で英語を専攻し、教員免許も取ったのですが、たまたま挑戦したトヨタ自動車に就職できたので、その道は選びませんでした。
55歳で米国駐在から帰国した際、畑違いの技術畑に配属され、できることも少なかったので、昼休みに若手のTOEICスコアアップの講座を開きました。そのことで、昔の英語教師になろうと思っていた頃を思い出しました。
日本語の方は、会社に来ている海外からの研修生にきちんとした形で日本語を教えようと日本語教師の資格を取得しました。結局コロナでほとんどオフィスに出社することがなくなったので、実現しませんでした。その代わりに、ベトナムからの研修生にボランティアで日本語を教え始めました。
仕事としては、今後、TOEICのスコア向上に絞ったオンライン講座と自動車関連の翻訳の仕事をしていきたいと思っています。
4)フォトグラファー
写真は高校生の頃から半世紀近く撮っています。旅行と写真をセットにしてずっと楽しんできました。
再雇用期間中に「副業するならカメラマン」(小椋翔さん)という本に出会い、彼のセミナーに参加することで、あれよあれよという間に出張カメラマンとして個人事業主デビューをしていました。出張カメラマンは、手間の割にそれほどお金にはなりませんが、「一生残る写真」を撮るというのは、お客さまに喜んでもらえて、やりがいを感じています。
また、再雇用期間中に、写真講師の資格を取得しました。今後、フォトツアーと写真講座を特に在日外国人やインバウンドのお客さま向けに実施できればと思っています。
さらに、これまで世界各国・日本各地で撮影した写真をストックフォトとして販売できればとも思っています。
4. 9/2 開業に向けて
本来は、退職と同時(4/1)に会社を立ち上げる予定でしたが、その時に退職前後のいろいろな活動や引っ越しをしたりとバタバタして今に至っています。
9/2にはきっちり会社の登記をしたいと思っています。そのために、愛知県の創業ゼミと名古屋市の特定創業支援等事業を受講中です。そして、税理士・行政書士と会社立ち上げに向けた打ち合わせも進めています。
また、創業と同時にホームページを立ち上げる準備も行っています。
まだ工事中ですが、ご参考までに現時点のものを添付します。
私のライフストーリーを「お絵かきビデオ」で説明しています。13分と長いですが、ご覧いただけば幸いです。
今後とも皆様からのご指導、ご支援、ご協力をお願いいたします。
ヒロ大谷