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プロティアンな高校生インターン in Thailand!〜WhatとWhyを見つけて広がる可能性〜 with 五十嵐 篤さん

読者の皆様、初めまして!高校一年生の16歳、新井れなと申します。


模擬国連 東南アジア大会の写真

この度、プロティアン・キャリア協会にインターンとして活動することとなりました。

インターンを始めた経緯を簡単にお伝えします。

  • 父の仕事の関係で2021年にタイに引っ越し、タイのインターナショナルスクールに通う

  • 私が高校生として将来・キャリアを考える機会が増えたが、全くしたいことがわからない

  • したいことがいつでもできる、充実した将来を築きたい→そこでプロティアンと出会う

  • 日本とタイのインターナショナルスクールの経験があるからこそ共感したプロティアン

  • 自身のキャリアの選択肢を広げるだけでなく、日本の学生や大人に発信する立場したい

  • プロティアンキャリア協会にインターンとして関わりたい!

という流れで、今に至ります。

それでは、プロティアン・キャリア協会の初インターンとして、
奮闘日記を兼ねたnote記事を書いていこうと思います!
(許可は取ってます、ご安心を)

名付けて、「プロティアンな高校生インターン in Thailand」
本シリーズでは、高校生+帰国子女という私からの視点でプロティアン認定者をインタビューして、そこでの学びを発信していければと思います。

読者の皆様に新しい視点やきっかけを提供できるようなnoteを目指して頑張りますので、よろしくお願いします!

記念すべき第1回目はプロティアン認定ファシリテーター五十嵐篤さんとのインタビューです!

五十嵐 篤さん

五十嵐さんは経営やマネジメントを専門とされ、英国プログラムでのMBA取得やマレーシア勤務など、実に多様なバックグラウンドをお持ちの方です。

私自身がマネジメントに興味があることもあり、インターンプロジェクト始動当時からインタビュー候補として挙げさせていただいたのですが、五十嵐さんはとにかく優しくて!
週末に息子さんの運動会から急いで駆けつけてくださいました🥺
貴重なお時間をいただき、インタビューに答えていただきありがとうございました。


それではインタビューをどうぞ!

-まず起業家・経営者になりたいと思ったきっかけをお聞きしても良いですか?

私、「起業家」ではないんですよね。今の会社の株主でもオーナーでもなくて、起業しているわけではないです。経営はしているんですけどね。
組織のマネジメント、責任者をしているという定義であるのなら経営しているという感じではありますね。
日本法人のトップになることを目的として6年前に転職して、今のポジションにたどり着きました。

-なるほど、起業というより、組織の責任者・マネジメントをされているのですね。
五十嵐さんは英国プログラムのMBA(英語)を取得されましたよね。日本の大学院にもそのようなコースはあったと思うのですが、なぜ海外にいかれたのですか?

私は高校まで新潟にいました。1年浪人をして東京の大学に入って、そこから海外旅行とか行き始めて、一年間休学してバンコクにも1年間語学留学しました。大学卒業した後、1年遅れではありますけど、日本の企業に入って5年働いたんです。でもやっぱりもう一度外に出てみよう、とマレーシアの現地の会社に入ったのは30歳の時です。マレーシア7年働いていて、仕事も落ち着いた時に「MBA 取っておくといいかな」みたいな漠然とした思いがあって、住んでいたコンドミニアムから通えるし、みたいな軽い感じで行くことにしたっていう感じですね(笑)。

マレーシアでの英国MBA取得 (左端が五十嵐さん)

-すごいですね!大人になっても選択肢がたくさんあることを実感させられます。
五十嵐さんの現在の活動範囲は日本ですよね。英語力もMBAもお持ちの中、日本で働く理由を教えていただけますか?

マレーシアに12年いて、ずっと住んでてもいいと思ってたんですよね。プライベートでも、MBAプログラムには日本人が私だけだったこともあり、現地の人とも仲良くなるし、長く住んでてもよかったんですけど、子供ができて。元々結婚してマレーシアに行ったんですけど、妻とも相談して戻ろうということになって、それがちょうど10年前です。日本に戻ると決めたので、出張などは別として、海外で駐在しようという意図は。今現在は基本的にはないですね。

-そうですね、私も今は海外在住ですが、五十嵐さんの気持ち、とても理解できます。私も大人になって、家族ができたら日本の住みやすさ含め、戻りたくなる気持ちが芽生えると思います。
今、英語が主流となる社会ができていく中で、家族で日本にいることと海外にいることでの、日本と海外の住み方の違いについてはどう考えてますか?

息子は日本に帰ってきたがために、全然英語できないんですよ(笑)もしマレーシアに残っていれば、マレーシアのインターナショナルスクールに行ったんでしょうね。けど私の中で、日本人的な考え方とか文化とかは住まないと肌感覚として身につきにくいと考えていて、妻と相談して日本で育てようと決めました。グローバルな仕事をする時に英語ができないとどうにもならないって私は、よく分かってるんですけど。戻ってきたことがいいことかどうかは分かりませんけど僕らはそれを優先しました。


欧米企業 同僚と回転ずし(右端が五十嵐さん)

-日本の文化や日本人特有の価値観は、確かに日本で暮らしてみないと分からないものですね。
ではキャリアの定義についてお聞きしたいのですが、日本と海外のキャリアに対する意識や概念の違いはどのような部分が挙げられると思いますか。

プロティアン・キャリア論自体がアメリカのダグラス・Tホール教授から始まっていて、アメリカも昔は今に比べると同じ会社で長く働く人も多かった社会でしたが、今では自分の得意や「好き」を仕事にする方向に変わっています。自分の得意を生かしながら、環境に応じてスキルアップしたり、自分の価値観を大切にしながら自分の専門性を磨くということです。それが今、日本にきているわけですね。日本の場合はローテーションを繰り返しながら、ゼネラリストを作ろうとすることで全体のレベルを上げています。規律正しく、やれることをしっかりやる働き方と社会が日本。 欧米に近い仕事の仕方をしてる人たちは、自分でキャリアを築くっていう意識があって、そこに少し差があるんだろうなと思います。悪く言うつもりは全くなくて、違いはあると思います。

-五十嵐さんの研究している「グローバル人材へのキャリア発達プロセス」について聞きたいのですが、グローバル人材はどのような人のことを指しているのですか?

一般的に言うグローバル人材は3つ要素があって、まず1つ目は語学とコミュニケーション能力2つ目が積極性とか主体性など、3つ目が、日本人としてのアイデンティティ、文化的な部分や異文化理解をできるかです。それ以外にもリーダーシップ、倫理観などを兼ね備えている人、というのがよく引用される定義です。
私は、できるだけ「グローバル人材」という表現を言わないようにして、異言語異文化の人たちと共に仕事をしていくことを自分のキャリアの軸の1つにして、自分から積極的に外国人や海外との繋がりを選んでいくような人を対象としています。そういう人の心理的な変化、環境の変化、影響している要因を、現在慶応大学大学院の後期博士課程で研究をしているところです。

-なるほど、とても興味深いです。
日本人は「自分から積極的に海外の人や海外との繋がりを選んでいく」人材に近づいているのですか?どのような部分が課題点ですか?

海外とか日本人以外にも興味関心をもっていることがまず重要だと思います。これから、ほぼ確実に、多くの日本人が日本人以外の人と仕事をするのは極めて当たり前になると私は思っているんですよね。そのためには好奇心、あとは一定の語学力が必要になってくると思います。流暢に喋れなくても良いと思いますけど。あと大事なのは専門性。いきなり専門家とかにはなれないので、それを築いていく。ノーベル賞取る人は、英語ができなくても、日本の博士だってすごい発見をしてる人は通用するんですよ。日本の働き方で、専門性を高める働き方をどれだけ沢山の人が意識して磨き続けているか、という点は、よく考える必要があり、ひとつの課題だといえます。

キャリア教育の様子①

-確かに、五十嵐さんがおっしゃられる通りだと思います。能力、経験があるからこそ認められているんですね。
次にプロティアン・キャリア協会についてお聞きしたいのですが、プロティアン・キャリア協会を知ったきっかけと検定を受けたきっかけはありますか?

検定を受けたきっかけはですね、友達が受けてたから!(笑)知り合いが2人受けてて、2人とも「プロティアンが」とか言っていて、書店に行ったんです。そこで、田中研之輔先生のプロティアン・キャリアの本を見たら、面白そうだなと思って。

-そうですね、私も最初は「プロティアン面白そうだな」から始まって、今このインターンをやらせてもらえているので!(笑)そういうシンプルなきっかけから広がるものですよね。

ちょっとした自己肯定感、なんとかなるっていう精神だったり。もちろん違うことに足を出すと、「あれ、全然上手くいかないな」があるんですけど、そこにアジャストしていくのかが大切です。だからどんどん好きなことはやって、壁にぶつかったとしても、アジャストすれば良いと思います。

-とても貴重なアドバイスありがとうございます。
続いて、プロティアンの知識がどのように経営・ビジネスの分野にて反映されていると思いますか?

プロティアンは自分の強さと合わせて、重要な変化にどう適応していくか、ということを大切にしていると思うんです。これは経営の世界でも通用するもので、世の中もどんどん変わっていくし、事業環境の変化を知って、アンテナ張って、少しでもアップデートをして。つまり ”ahead of the curve” (時代の先回り)ということですよね。


キャリア教育の様子②

-確かに!全体的に自分を伸ばす、というより飛び抜けている部分をさらに伸ばしていく、という考え方は日本のキャリアモデルで新しいことですね。
では終わりに近づいてはいるのですが、五十嵐さんは代表・責任者として、今後どのような姿を目指していきたいですか?

もっと違うことをやってみたい気持ちはあります。それが何かはまだわからないんですけど、自分のスタンスを持ち続けながらも挑戦してみたいですね。何かしらの組織のまとめ役っていう立場にいることは当面も続けようかなと思いますね。
あとは、コーチングだったりキャリコン、プロティアンもそうですけど、人の支援をすること。それと、教育は重要だと思うので、少し教育の方に軸足を移せれば良いなと思います。
それと東京だけじゃなくて、地方に接点を持って行ったりですかね。

-まだまだやりたいことがたくさんあって、本当にすごいです!私も模索中と言いますか、やりたいことがまだ決まっていないので。

僕も同じですよ!1年後何しようか全然分からないです(笑)それでも、止まってても分からないから。北極星のように、はっきりとやりたいことが見える人は良いんですけど、北極星が見えないなら自分から動かないと。その場所から北極星が見えないなら、動いて見えそうなところへ行く、そう姿勢は大切にしたいですね。

-本当にその通りですね。私もこれから、もっと色々なことにチャレンジしていきたいです。
では最後に、皆さんに伝えたいメッセージはありますか?

そうですね、今の時代、特に日本において、出来ないことを探すことが難しいくらい自由に選べると私は考えています。ただ、全てを一緒にできるわけではないですよね。
他人と比べたり、すでに始めている人をみて「もう始めるには遅い」みたいに思いがちです。ですので、難しいかもしれないけど、自分を信じて、自分の可能性を信じて、自分で意思決定してやってみることが必要です。
”What”と”Why”が重要だと思います。”How”、は、AIでもインターネットでも探せば比較的容易に見つかります。でも、何がしたくて(What)、なぜしたいのか(Why)は、本人にしか分からないのです。おすすめは、まずはやってみて、適応して、変化して、また取り組んでみるのが良いと思います。WhatやWhyを自分でみつけることが難しかったら、コーチやキャリコンや信頼できる人と対話をして、話を聞いてもらうのもいいと思いますよ。

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インタビュー、いかがでしたでしょうか!
とにかく五十嵐さんのビジョンは本当に素晴らしいと思いました。自分の強みに気付いて、伸ばしていく。やってみたいことはやってみる。この行動力と判断が五十嵐さんを輝かしく、優秀な経営者にしていると実感しました。

「What」と「Why」を自分で見つけるということ簡単ではないですが、その過程と挑戦が成長に繋がるのでしょうね。
私も焦らず、自分の強みを探して、活かすために努力したいです。

__________________________________ということで、「プロティアンな高校生インターン in Thailand」シリーズの初投稿は、経営者の五十嵐さんとのインタビューでした!

こちらに五十嵐さんのSNS等記載してます!

https://x.com/Atsushi11075184
https://www.linkedin.com/in/atsushi-ikarashi/

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では次回の投稿で会いましょう!