見ただけでわかることってどれくらい
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
「人は見かけじゃわからないって言葉があるけど、まさにその言葉通りだよな」
あらためてそれを確認させられることがありました。
それは、ウチの会社が“授業の内容づくり”に関わらせてもらっている共愛学園前橋国際大学さんの『企業人オムニバス講座』でのことでした。
僕はこの授業の運営側として、都合をつけることができれば必ず授業に参加していますが、企業経営者の方が登壇してくれる回においては運営側メンバーは聴講生に混じって講義を聴いているだけなので様々な経営者の話をじっくり聴かせてもらっています。
この授業は、群馬中小企業家同友会の提供講座として無償で実施しているんですが、県内にある8支部から各1名ずつと若手経営者で構成されている青年部から2名を推薦してもらった方々に登壇してもらっています。
なので、僕たち運営側メンバーとしてもこの授業で「はじめまして」の方も多いですし、僕に至っては同友会の会員企業さんでは顔見知りの方が少なかったりするのでほとんどの方々の話が「はじめて聞く話」なのでどなたの講義もとても興味深く聴かせてもらっています。
そんな中、先日登壇してくれた経営者さんとは過去に何度か面識があった方ではありましたが、会社のお話を少しだけ聞かせてもらった時には、正直に言って「なんだかよくわからないなぁ」と感じました。
そして同時に、「なんだかわからないけど複雑なキャリアを歩んできたってことなのかなもしれないぞ」とも感じました。
そんなこともあって「なんだか不思議な人だな」なんて印象を抱いていたわけですが、その方が登壇する回に参加することができたのでじっくり話を聞くことができました。
その時の感想が、冒頭の「人は見かけじゃわからないって言葉があるけど、まさにその言葉通りだよな」というものでした。
その方は、なんと言うかいわゆる“キャラが立ってる”という表現がぴったりなんじゃないかと思えるくらいに独特なキャラクターの方だと感じているんですが、とにかく勢いがあって元気に喋るしエネルギーの高さを感じるようなイメージです。
そのイメージ通りのまま登壇して学生に向けて話をしていたので「これで90分間話し続けるのかな?それとも別の展開をしていくんだろうか?」なんてことを思いながら聞いていました。
すると、その経営者の方の“過去の失敗”の話になり、そこからはさっきまでの勢いとは打って変わり、なかなかインパクトのある“自己開示”を受講生に向けてしてくれました。
それが自分自身にとってどれくらい“困難”だったか。
それが自分自身にとってどんなにダメージになったか。
それを乗り越えるのがどれくらい大変だったのか。
そして、乗り越えたから今こうやって登壇して話ができているんだ、なんてことを一生懸命に話してくれました。
僕は、その経営者の方のことを何も知らないまま“第一印象”で「なんか不思議な人だな」と思っていましたが、その方のこれまでの人生の話を聞かせてもらってみると、なんと言うか「なるほど。だからこうやって振る舞っていたということなのかもしれないなぁ」と納得できたような気がしました。
そもそも、今目の前で見えているその人の姿と、そこから受け取る印象というモノがあったとしても“その姿”と“その印象”が本当にその人を表しているかどうかはわからないし、もしかしたら“ちゃんと見ている”と思っている自分自身の目が節穴である可能性も否定できないんじゃないのか?
そんなことをあらためて認識させられましたし、
「人は見かけじゃわからない」
この言葉についてしっかり噛みしめられたような体験をさせてもらいました。
もっと“人を見る目”というものを養わないといけないよな、と強く実感することができました。精進せねば。
あかね
株式会社プロタゴワークス