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浮沈のコツと沈没の限界点
私は月1回、メンタルクリニックに通っている。先週の土曜日がその受診日だったのだが、受診日の直前あたりは精神の調子が不調だった。
この記事や、
この記事などに心のすさんだ様子が現れている。
前々から、主治医には、「ちょっと気分が沈んだくらいを目指すといいです」と言われている。
どういうことか。
人は、どうしても気分の浮き沈みの中間を±0とすると、ちょっとプラスのところをキープしたがるものらしい。確かに、気分がどよーんとしているよりは、少し晴れやかなほうがいい。
躁うつ病で言えば軽躁の状態らしいのだが、それの何がいけないのかというと、気分の浮き沈みがあるということは、いつか必ずズンと沈む時期が来るということだ。そのとき、ちょっとプラスのところをキープしていた人は、ちょっとマイナスのところをキープしていた人より落差が激しくなり、うつの症状もそれだけ激しく出てしまうのだという。
ちょっとマイナス、つまりちょっと沈んだくらいのところをキープしておけば、落差が小さいので傷が浅くて済む、ということなのだそうだ。
私はその理屈は理解しているから、多少気分が沈んだくらいのことは気にしないで生きている。
ただちょっと最近はその沈み込みがいささか激しく、気分がちょっと沈んでいるどころか座礁ないしは沈没しているのではないかというくらい沈んでいた。
なので、私は今回の受診の際、「いくらちょっと沈んだくらいがいいとはいえ、最近の私はちょっと沈み過ぎている気がします。どれくらいの沈み具合がいいのですか?」と聞いてみた。
すると、先生はこう答えた。
「体が動いていれば大丈夫です」
……はあ。
体が動いていれば、精神的にはゾンビみたいになってても大丈夫だと。
でもなんか、体が動かないほど沈んでいるってただ事じゃない気がするんですけど、大丈夫とただ事じゃないの中間くらいの状態ってないんですかね? 青信号と赤信号しかないような感じですよね?
まあ、物事は単純化して考えられたほうがいいのでしょうけど、思わず「お、おう……」ってなっちゃいましたね、私。
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