見出し画像

正しい「仮説−検証作業」どうすればいい? 理学療法士

今回は仮説ー検証作業についてまとめていきます。

理学療法において、理学療法評価は治療の方向性や確率を高めるための手段となるため、かなり重要であると思います。

そして、理学療法評価を行う上でポイントとなるので仮説ー検証作業です。

これが適切に行えることで問題点抽出の精度が高まり、対象者の身体機能の改善や環境設定の実施を進めていくことが出来ます。

仮説ー検証作業とは適切な評価や検査を行った後に原因と必要な改善方法の見立てを立て、仮説に基づいた検証することを結果が出るまで繰り返すことだと思います。

この中でポイントとなるのは仮説の量精度だと思います。

まずは、問題となる症状に対してあらゆる角度から問題となる可能性が高い機能障害を挙げることが出来なければ、正しい仮説の生成はできず、検証しても結果が出ないことが多いです。

疾患名や跛行等の動きの特徴、機能評価の単一的な解釈などをすることで自身の視野が狭くなり、本当の問題点に届かないこともあると思います。

そのため、疾患名等は一つの情報であって、実際の症状がどんな背景で起こっているかを広い視野で評価や検査していくことが重要となり仮説の量を増やすことにも繋がります。

そして、一番重要であることはその動作や痛みなどの問題点の構成要素を理解し、条件設定をすることです。

例えば、肩関節挙上に制限があった場合、立位と座位という条件を別けて立位に比べて座位で動きやすいという結果が出たとします。

この場合は下肢を含めた立位姿勢の問題やバランス機能の問題などの仮説を立てることが出来ます。

また、立位と座位で差がないけど、臥位では挙がる場合もその構成要素理解することで新しいより具体的な仮説の生成に繋がります。

これらすべて変わらない場合は、局所的な評価を進めていくという方向性がわかります。

局所的な評価に移行し、上腕骨が軽度屈曲位と挙上位でどちらにも肩甲胸郭関節に動きの制限がある場合は肩甲胸郭関節の可動域制限を深掘りする必要があります。

これらが挙上位のみである場合は肩甲上腕関節の評価をより詳細にしていく必要があります。

このようにスタートポジションの構成要素や関節の動きの特徴、重力環境等で条件を変えることでより仮説の精度を高めることができ、個別的な問題点や症状が出現してしまった背景の理解に繋がるように思います。

仮説ー検証作業をより丁寧にしつこくすることが臨床能力を上げる重要なポイントとなっているとおもっているので大事にしたいです。

ご意見ありましたらコメントしていただければと思います。

※この内容は個人の解釈がありますので参考程度にお願いします。

いいなと思ったら応援しよう!