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トレーニングの段階設定の重要性 理学療法士
今回はトレーニングの段階設定の重要性についてまとめていきます。
トレーニングを行うにはまずは目的を明確にさせる必要があり、その多くは荷重下での活動やスポーツ動作でのパフォーマンスに対する場合があると思います。
前提として、トレーニングをする際に大事にしないといけないことはその目的とする動作を繰り返すことで本当に理想とする動作が獲得できるかを考えることです。
いわゆる出来ないことを繰り返すことで出来るようになるかということです。
そして、そう考える場合は、何回すればどう変化するのかを対象者に伝えることが必要だと思います。
私は、この方法はあまり良い結果が出ないと思っており、その理由としてはその動作が出来ない背景が必ずあり、それは身体機能の要素が絡むことが多いからです。
ただ、できるけど精度が悪い場合や環境によって出来ないなどでは心理的な背景や身体操作の感覚など身体機能以外の要素も含まれることもあると思います。
例えば、上手く歩けない対象者に10分歩く練習をすることで動作改善することは難しく、上手く歩けない要素をしっかりと評価しなければいけません。
その中で段階設定をすることでより効率的に動作の改善を進めることが出来ると考えています。
まずは、荷重下で出来ないことがあった場合、非荷重下で出来るかを評価します。
荷重下で片足立ちがうまくできないのに歩行の立脚中期が安定することは少ないと思います。
そうした場合に、片足立ちに必要な構成要素を臥位で自動運動で出来るかを評価します。
出来ない場合は、次に同じことを他動運動で出来るか評価します。
これらをすることで局所的に動けない部分や制限がみられることが多いため、その部分に対して他動運動や自動運動を従重力下で行っていくことが必要だと思います。
そこからは、局所的な機能修正をしながら、他動運動→従重力下で自動運動、抗重力下で自動運動、荷重下で自動運動を段階設定をし、スポーツ動作などではそこに外乱刺激や重りなどの外的負荷を加えていくことが必要であると思います。
ここの見極めが出来ないことでレベルの高すぎる負荷がかかりることで局所的な過負荷となり、炎症が起こり痛みが増強したり、間違った動作学習をするケースが意外と多いように感じます。
ちゃんと目的動作の構成要素を理解し、それに対する負荷の段階設定をすることが理学療法士に求められていると思います。
ご意見ありましたらコメントしていただければと思います。
※この内容は個人の解釈がありますので参考程度にお願いします。