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変形性疾患の保存療法の考え方 理学療法士

今回は変形性疾患の保存療法に対する理学療法の考え方をまとめていきます。

変形性膝関節症や変形性股関節症、変形性肩関節症など変形性疾患を有している対象者はたくさんいて、保存療法か手術のどちらかの治療を受けることになります。

その中で保存療法で大事なことは「運動で変形を治すことは出来ない」ということを理学療法士が認識することと対象者に伝えることだと考えています。

対象者は治る治療の一つとして、リハビリを捉えている場合もあり、そこを共通認識しないことで後々信頼関係が崩れることもあります。

また、変形性疾患でその部位に痛みがあることが変形によるものかどうかという痛みの評価もとても大事です。

変形性疾患では運動や荷重刺激などメカニカルストレスが加わることで関節内の炎症が起こるといういわゆる変形による痛みアライメント不良等で周囲組織の滑走不全や筋スパズムなどの痛み別けて捉えることが必要です。


前者の場合では

荷重刺激に伴い、いかに患部に剪断や圧縮ストレスをかけないような動き・姿勢を他部位を含めて作っていくことが必要になります。

そのため、治療を患部外から行うことで結果的に患部のストレスを減らすという流れも必要であるということです。

また、機能する関節面をいかに使いながら、変形が進まないように、疼痛管理は薬物コントロールも必要な場合があります。


後者の場合では

画像上の変形している所見は動きを変えて、アライメント修正出来ないかどうかを評価し、筋スパズムの変化や滑走不全の改善による疼痛の変化を追うことが大事であります。

意外とこのケースは多く、対象の関節の構成要素がうまく機能していない部分によりどこかに過剰な動きが入ることや固定してしまう部位ができることで疼痛に関連しています。

画像上の問題が痛みの原因かどうかをしっかりと判断することが必要となります。

変形は変えられない中でいかに対象者に貢献できるのかを模索することがとても重要なように感じています。

ご意見ありましたらコメントしていただければと思います。

※この内容は個人の解釈がありますので参考程度にお願いします。

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