見出し画像

人工呼吸の授業で、涙が止まらなかった理由。

今日は、昔はわからなかったことの答えらしきものが、
ふとわかったお話です。

高校生の時、保健体育の授業の中で救命救急法の体験授業がありました。
上半身だけのマネキンに人工呼吸をして、うまくいったら胸部が膨らんで、ランプがついて、、みたいなものでした。

手順を教えてもらって、それを実際にするだけです。
なにも、難しくはなかったのですが。

自分の番が回ってやってみると・・・涙が勝手にでてきました。
????
え? 
なんで?

別に、悲しくなんてないです。
ただの授業で。
それなのに、涙が止まりませんでした。
自分でも訳がわからないし、周りにも変に思われてるに違いないなんて思うと恥ずかしくて。
どちらかというと、そういう恥ずかしさの方で心がいっぱいになってしまいました。
先生も、困惑気味でした。。

先日、ふとそんなことがあったなあと思いだして。
なんであの時、泣いちゃったんだろうって。
涙が出てきちゃったんだろうって考えたら・・・。

人工呼吸が必要になる状況というものが、死というものに隣り合うものだからだと理解できました。
練習でも、マネキンでもそういう状況が受け入れ難かったんです。
それほどまでに(母の)死というものを恐れていたんですね。

でも、高校生の、その渦中にいる時にはそれがわからなかった。

頭ではちっとも理解していなくても、心は反応してたっていうことなんでしょうね。

心って、不思議ですよね。。
頭で考えてこうしよう、こうすべきだ、という意思だって
紛れもなく自分の気持ち(願望)でもあるのに。

ほんとうは、そうじゃないでしょ?

もう、いっぱいいっぱいになってるじゃない。

今のあなたに、死を連想させるものなんて耐えられない。

って。

私よりも、私のことを解かってるのが「心」なんですね。

昔は解らなくて、そのままにしておいたあれこれが、時間が経って解ることもあるんだなあと思いました。

少しは、大人になったのかな。

読んで頂きありがとうございました。
見えないけれども、みんなが持ってる大切なものを、それぞれが自身で大切にできますように。



いいなと思ったら応援しよう!