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奮励努力
年明け一月の後半、関西の私立大学の一般入試が、そろそろ始まる頃だ。 センター試験だった時は二日間のセンター試験の翌日は、学校へ行って自己採点していたが、今の共通テストでも同じなんだろうか?
我が家に受験生がいた頃は、新聞を取っていたので、センター試験の翌日、月曜日の新聞には必ず、河合塾のチラシが入っていた。
「自分の事まで自己採点しないでください」的な事が、大きな文字で書いてあったように記憶している。
受験シーズンが始まると同時に 予備校や塾のチラシが多くなる。
息子の同級生は、センター試験が終わった日の帰りにすでに 「全然できなかった。浪人した方がいいかもな」 と意気消沈して呟いたと言う。
センター利用で、合格が見込める大学だってあるのだから とりあえず自己採点して、大きく得点できた科目を利用して、自分の納得いく大学、学部を探して願書を出す事もできるのに センター試験でつまづいてしまうと 失敗した感満載になってしまうのは わかる気がする。
今の共通テストがどういうものか、受験生の母を卒業して何年も経つ私にはわからないが、もし、センター試験とあまり変わらないのであれば、昔、私が大学受験した頃と比べれば、絶対に有利で便利で、浪人する確率も下がると思われる。
昭和の時代の 私が大学受験した頃は、国立大学でも一期校、二期校とあり、一期校とは、東大をはじめとする所謂帝国大学系が主で、二期校とは、教育大学などが多かった。なので、偏差値や難易度は、二期校より一期校の方が上で高いという考えがあった。特に都心部の大学は、実際そうだったと思うが。 それが良くないという事で、共通一次とか共通二次とかというテストになった時代があったが、あれもよくわからなかった。その時は、子供がまだ小さかったので、大学受験に関心がなかった故。
話は戻るが、そう、昭和の時代、私が大学受験の頃、二月は、私立大学の受験。第一志望が国公立大学でもすべり止めに私立大学を受験する。すべり止めというのは、その大学に失礼ではあるが、なにしろ当時は、国公立と私立の年間授業料が、10倍くらいの差があったのだ。
公立大学などは、年間授業料12000円とか、上がっても36000円とか❗️ 今の人は、信じられないだろう。
だからまぁ、普通の親は、「大学行きたいんなら国公立に行ってくれ」と言うのは当然だろう。
私は親に「国公立大学だったら下宿しても良い。私立だったら 家から通える所にしなさい」と言われた。
相当裕福ではない限り、普通の親はそう言う。
私立大学に合格したら 国公立大学の合否を待たずに入学金をとりあえず納めなければならない。浪人したくないからすべり止めという形で、保険で受けたのだから。
その入学金というのが、我が家の子供達の時には、一学部、28万円〜30万円だったが、今はもっと高いんだろうか? 捨て金になったのは、国公立大学に合格したからであるが、この捨て金、なんとかならないものか。私立は、受験料も一学部35,000円だったし。
私がお金を出した我が子の受験の事は、よく覚えているものだ。
「入学しないかも知れないのに なぜ入学金を先に払わなきゃならないんだ⁉︎」と憤慨しながら 振り込んだので。
自分が受験した時の事は、受験料がいくらだったか全く覚えていない。私の親が、やはり憤慨しながら銀行から振り込んでくれたんだろう。
親は有難いね。
息子が高校時代に 『坂の上の雲』を読んで、いっとき、秋山真之が、彼のメンターであった。
大国ロシアのバルチック艦隊を開花期を迎えようとしていたまことに小さな国日本が打ち破った時の秋山真之の言葉
「皇国の興廃この一戦にあり
各員一層奮励努力せよ」
受験生を持つお母さん達も インフルエンザの流行やらで心配する事も多いと思うが、あともう少し。
健闘を祈る