在宅ワークと生理について考える
こんにちは。みなさんいかかお過ごしでしょうか。
わたしは最近、育児休暇を終了して医療機関のお仕事に復帰しました。
毎日保育園と職場の往復で慌ただしい毎日を過ごしています。
さて今回は、在宅ワークと生理について実体験を元に考えていきたいと思います。
私は、第一子を出産するまでは、生理痛も軽く、出血量も少量から普通量程度で過ごしてきました。
しかし、第一子出産後、私の身体はどうなってしまったの?と言わんばかりに生理痛と出血量が増加していきました。その後、内科や婦人科にかかり現在は黄体ホルモンを放出するため「ミレーナ」という子宮内避妊システムを子宮に挿入して経過をみております。
そのような経験を元に在宅ワークと生理との関わり方について、改めて考えていきたいと思いますので、ご興味ある方は最後まで読んでいただけると嬉しいです。
生理の始まりから閉経まで
女性の幼少期はホルモンがまだ活性化していませんが、卵巣の中にはすでに数百万個の卵子のもとになる原子卵胞が作られています。
そして思春期になると女性ホルモンが少しずつ分泌され、身体は胸やおしりがふっくっらとし、11~14歳ごろには初経を迎え、15~18歳ごろには排卵や月経が安定、妊娠・出産が可能になります。
40代半ば~50代半ばには、卵巣の働きが徐々に衰えて、女性ホルモンの分泌量が少なくなる一方、卵巣を刺激するホルモンが過剰に分泌し、ホルモンバランスがくずれるため更年期障害といわれるさまざまな不調や症状があらわれます。
老年期(60歳ごろ~)には女性ホルモンの分泌は完全に停止、生殖器や卵巣も萎縮してきます。身体は丸みを失いますが、脳や神経は身体ほど急激には衰えず、判断力や創造力に磨きをかけることもできます。
生理周期とホルモンの関係
生理のリズムは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンの分泌で生まれ、一般的には生理周期は約4週間(28~30日)を1サイクルです。
生理開始~14日目に「排卵」が起こります。このようにホルモンの影響によって女性の身体や心の状態は1か月の周期を繰り返します。
生理中(1週目・低温期)
体温を上げる作用のある黄体ホルモンの分泌がなくなるので、体温が下がって身体が冷え血行が悪くなります。生理痛、頭痛や胃の痛み、生理の出血によって貧血気味になり身体のだるさをおぼえることがあります。心身ともに不調な時期ですが生理が終わりに近づくと卵胞ホルモンの分泌が始まり、心身も回復します。
生理後(2週目・低温期)
排卵を前に卵胞ホルモンの分泌が高まり、肌のつややきれいな髪をつくり、心も体もいきいきと充実させます。卵胞ホルモンは排卵の準備をするとともに、排卵に向けて、女性としての美しさが増す時期です。
排卵後の調整期(3週目・高温期)
大きな不調はないものの、黄体ホルモンの分泌が高まって子宮内膜が充実しはじめ、下腹部になんとなく不快感や違和感を感じる時期。黄体ホルモンは精神に不安定感ももたらすため、二面性のあるデリケートな時期でもあります。
生理前の不調期(4週目・高温期)
黄体ホルモンの影響が強く現れる時期。体温の上昇やむくみ、便秘、肩こり、頭痛など身体的な不調に悩まされます。また、精神的にもイライラや不安感がつのり一番、不安定になる時期でもあります。
正常な生理、異常な生理
同じ女性でも体格も性格もちがうように生理も人それぞれです。
正常な生理のめやす
周期は25~38日間。ずれても予定日の前後2~5日程度。
生理の期間は3~7日間。
量は20~140mL。
生理痛はいつもの日常生活が送れ、市販の鎮痛薬でやわらぐ程度なら心配はありません。
異常な生理のめやす
頻発月経
1カ月に2回、3回と生理がある状態。まず基礎体温をつけ排卵があるかを調べることも一つの方法です。いずれもホルモン治療が必要ですが、頻発月経はホルモンバランスのくずれる更年期に近い女性に多く、生理ではなく不正出血の場合もあります。
排卵がない(無排卵性頻発月経)
排卵はあるが卵胞期(低温期)が短く、生理から排卵までの期間が短い(卵胞期短縮頻発月経)
排卵後から次の生理開始までの高温期が短い(黄体機能不全型頻発月経)
希発月経
成熟期の女性で周期が39日以上と長過ぎる生理。排卵があればそれほど問題はありませんが、ない場合は不妊症や無月経の原因にもなることがあり、ホルモン療法の必要があります。
過多月経
生理の期間が8日間以上続いたり、眠るのが怖いほどの量やレバー状の大きなかたまりが出たりします。ホルモンバランスの崩れや子宮筋腫、子宮腺筋症などの可能性もあります。
過少月経
出血して3日以内で月経が終わったり、2日目でナプキンの交換が必要ないほどの少量の場合、無月経の前兆症状の場合もあります。ホルモン療法の必要があるかもしれないので、身体に不調がなくても婦人科を受診しましょう。
在宅ワークと生理との関係
仕事をしながらも生理と向き合う生活
ここからは、私の体験談になります。一例として読んでいただけると嬉しいです。
冒頭にも書きましたが、長男出産後の生理は出血量が多く生理痛も重かったです。
生理だから仕方ないと我慢していましたが、毎月の月経量が多い関係で、いつの間にか全身が浮腫み、MRIや内視鏡検査までしたところ、子宮線筋症が判明しました。
病気の診断がされてからは定期的に通院し薬を処方してもらいました。
しかし、出血量のコントロールは困難で仕事中や寝ている時はいつ漏れないか心配でした。集中力も欠落していくので、本当に仕事中は辛かったのを今でも思い出します。
そこで、ついに1回目のミレーナ(子宮内避妊システム)を使用することを決めました。
(ミレーナを使用することで、使用している間は妊娠はできません。)
ミレーナを使い始めてからは、生理痛はなくなり出血量も減少してきたため、仕事も普段通りの生活を過ごすことができるようになりました。
もし、今、生理に悩んでいる方は早めに受診することをおすすめします。
働き方を変えれば生理ともうまく付き合える
現時点で私はパラレルワーカーですが、実際のところ、在宅ワークに切り替えることでライフワークバランスは整うと言っても過言ではありません。
なぜなら、生理の時でも自分の体調をみながら自分ペースで仕事が進められるからです。また、お子さんがいる方は子どもの体調不良や学校行事に気兼ねなく参加することができるようになるからです。
私自身、現在2回目のミレーナを使用していますが、今回はまだ出血量をコントロールできていないので、在宅ワークに切り替える方法を視野に仕事と身体のことを擦り合わせて検討しています。
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最後までご一読いただきありがとうございました。
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