“先輩の家に泊まることになりました” pic.twitter.com/FO84k0c56w — カイル⊿ (@caelus1028)
古いアパートを選んだ自分を、少しだけ恨んだ。 鍵を開ける事さえ、とてつもなく慎重になる。 ギギギ… と扉の開く音。 大丈夫、この時間ならきっと“彼女”は起きていない。 ワンルームの部屋の中は真っ暗だった。 ホッと胸を撫で下ろす。 しかし、そんな安堵も束の間だった。 突如、部屋がぱぁっと明るくなった。 突然の事に目を細めるが、誰がそれをやったのかは分かりきっていた。 焦りと不安が一気に加速する。 『おかえり』 「た、ただいま」 『帰ってくるの、随分遅か