夫婦生活と他者依存の矛盾(続き2)
こんにちは、Rioです。
この記事を見てくださってありがとうございます。
前回までの話はこちら。
「あなた以外に好きな人がいる。」
え、どういうことだ?と最初はわけが分からなくなりました。
実は前にも何回かこんな事があったんです。
思い出せる範囲でいうと、第一子が生まれてしばらくしての事でした。
神妙な面持ちで打ち明けられたのはスキンシップに対する事でした。
「ボディタッチがあると不快に感じる自分がいる」
とその時は打ち明けられたのでした。
その時は産前産後でホルモンバランスなどが変わってしまうことがあるという記事を見たことがあったので、不快に感じさせていた謝罪とこれからお互いの関わり方について話をして事なきを得ました。
そんなような事が数年に一度くらいの頻度であったので今回もお互い話し合えば解決するような相談事だと思っていました。
でも今回は違う。
この目の前の相手は解決の手段を相談しているのではなく自分の固まった気持ちを事後報告されていました。
私は事の経緯や現在の相手の気持ちについて何度か質問をしました。
ただ、これは本当に聞きたかったというよりも真っ白になってしまった私の頭の中を戻すための時間稼ぎに質問をしているような状態でした。
状況を整理すると、次のような状態にあるという事が分かりました。
この人は一体何を言っているんだろう、、、
上記の内容を聞いた時に私が反射的に思った正直な気持ちでした。
それもそのはずです。
私とパートナーは事の発端である一か月前よりも後に、子供たちが学校と保育園に通っている平日に休暇を取って二人で食事に出かけているのです。
その際に今悩んでいる事は無いか、何か要望はあるか、下の子の保育園は転園させるべきか、など現況と近い未来についての話をしていたのです。
なのに何で突然こんなことを言い始めているんだ?
この前話したことは全て嘘だったのか?
私はこれまでに何度も定期的にこのような機会を作ってはお互いの労をねぎらったり普段言いづらいことが無いかなどを確認していました。
私の両親は今も健在ですが、夫婦関係は "The 昭和" といった感じで、しかも不景気の煽りを受けながら自分を含む3人の子供を養っていたので父と母のパワーバランスに日々疑問を感じながら子供時代を過ごしていました。
バブル崩壊後に収入が激減する父、経済的に苦しくなり非正規での復職を余儀なくされた母、にも関わらず家事・育児のほぼ100%を母がこなしており、事あるたびに母は父の不満を漏らしていました。
子供たち(私を含め)が大きくなると、次第にその仮面のような夫婦関係が見え始めるようになり、父親本人はどう思っていたのかは聞いたことがありませんが、子供ながらに家庭内での居場所が無さそうだと不憫に見えていました。
そうした自分のバックグラウンドから、家族みんながのびのびと生活できるようにコミュニケーションを大事にするようになっていました。
そのような意識のあった自分にとって相手からのこの告白には全く理解が追い付きませんでした。
更には出会いの場はSNSで、まだ一度しか会っていないという事実。
ギリギリ昭和生まれの私(パートナーも)には馴染みのないきっかけではありましたが、それは価値観の違いという事なのでしょう。
しかし一度しか会っていない相手に対して、今の夫婦があり子供があり家があり、という状況を全て放り投げて向かおうとしている彼女の決断を、私は現実のものと受け止めることが出来ませんでした。
不動産投資詐欺?いやロマンス詐欺か?それとも別れさせ屋か何かか?
10年足らずではありますが、今まで一緒に連れ添った相手に対して怒りの感情よりも、この人自身も何かの被害者なのではないかといった現実逃避にも似た感情を抱くようになりました。
しかし、どのような切り口から聞いてみてもそのような気配は見えず、受け入れがたくも「あぁ、これは本当に現実でこの人は自分の意志で私から離れようとしているんだ」と理解せざるを得ませんでした。
そうして一旦は脳内で理解したものの、瞬間的にまた新たな疑問が沸き起こってきました。
子供たちのことはどうするんだ?
現時点で自分に非が無いと思えるこの状況で親権を渡す選択肢は無いと思いました。
ただ、当時子供たちは7歳と2歳で、二人は突然母親がいなくなったら受け入れられるのだろうか?
そもそも内向的な自分には、すぐ近くに友人と呼べるような関係も持っておらず、家族ぐるみで遊んでいる友達たちは全てパートナーの交友関係によるものでした。
この翌日の予定というのも彼女が妊娠を機に同じ時期に出産を控えている未来のママ友を自分からSNSで見つけて仲良くなった人たちと会う約束をしていたのです。
そのような子供たちが生まれた瞬間から友達だった子たちとも会わせられなくなってしまうのか?
親のエゴで?
おかしいと思わないのか、この状況を?
そんなことよりも子供たちのために今自分には何が出来る?
そのような事を頭の中でぐるぐると考えた結果、私はある提案を彼女に持ちかけるのでした。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
長くなってしまったので別の記事で続編を書いていきます。