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1槽式洗濯機から学ぶ 便利と時短と自由について。

息子は作業着を着て仕事をしている。
会社に洗濯機があって、休憩時間によく作業着の洗濯をしているらしい。
数十人に対して 2台しかないけど、十分間に合っているんだそうな。

2層式の洗濯機ってさ、3分間洗って 排水しながら 1分で脱水して
1分で水がいっぱいになるからそのまま3分すすぎで 1分脱水。
全部で洗濯が10分かからないからね。

ああ、私が子供のころの実家の洗濯機はそうだった。
「一層式は1時間くらいかかるよね。
ほったらかしにできるのが便利なだけで。とっても不便だ」

確かに。洗濯は1時間かかるのが当たり前になっている。
子どものころは そんなこと当たり前じゃなかったのに。



・・・・次は 乾燥機付きの
ななめドラムにして2時間超えになりそうなんだけど


便利って もしかしたら 
効率や時短から遠のくのかもしれない。
わざわざお金をかけて 私にとって時間がかかり、効率が悪くなりそうだわ

なんとなくだけど 洗濯は私の担当になっていて。
それは あまりにも私以外の家族が洗濯に無頓着で
生乾きだわ しわくちゃだわ 白いTシャツに色が移るわ  
洗剤入れすぎてなんか服がぬるぬるするわ 大惨事だったから

そういう失敗はすでに10代でやりつくして乗り越えてきた
私の担当になった。


仕事でも たまに思う。
「私がやった方が速いなあ」
「私がやった方がクオリティ高いなあ」
たぶん、そうなんだろう。

そして逆に
私より速くできる・うまくできる人には
私がやらずに 任せた方がいい気もしてくる。
そのほうが効率的で時短だし、クオリティも高い。
人に迷惑もかけない、損害も出ない。

だけど、できるからといって
やりたいかっていうとそうじゃないことだってある

たとえば私は 料理をすることが好きだけど 
だからって飲食店を始める気はさらさらない
「料理を食べさせたい」という気持ちが 
どこをひねっても出てこないからです。
外食嫌いで 自炊が好きの
自分が作ったごはんがいちばんおいしいと思っているだけ。

それでも、疲れてて
今日は作りたくないなあ、という日も多い。

だから、やっぱり便利にした方がいいんだ。
時間がかかっても、お金もかかっても。
そこそこ誰でもできるように。


「誰もがかけがえのない人間」
「必要のない人間なんていない」って
”うまくできる人がやるのが一番!!”と
家事や作業にしばりつけるっていうことじゃない。


やらなくちゃいけないことなんて実は1つもなくて
”いま、やってみたいなあ”ということに全員が取り組めたら
実はものすごく調和するっていう意味じゃないかなー?

私でないとできないことなんて 1つもないって
なんて自由なんだろう。

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