【リサーチ】Z世代の日焼け対策。日焼け止めアイテム選びの決め手は?
夏の日差しが強くなると、気になるのが日焼けです。美容に関心の高いZ世代は、どんな日焼け対策を行っているのでしょうか?使用している日焼け止めアイテムやケアの方法など、日焼け対策についてアンケートを行いました。
<調査対象>
15~34歳の男女531人(男性172人、女性359人)
<調査実施期間>
2024年06月03日~10日
<調査方法>
インターネット調査
日焼け対策、いつから、どのように行う?
Q1 普段どのような日焼け対策していますか?
「日焼け対策をしていない」が17.6%と少なく、80%以上の人は日常的に日焼け対策を行っています。
結果を見ると、「日焼け止めを使う」が55.8%と、最も多く票を集めました。特に、15歳~19歳は、男性38.7%、女性は75.6%と、男女ともに日焼け止めによる対策意識が高いことが分かります。一方、サプリメントの摂取や日焼け防止グッズ・ファッションアイテムは他の世代に比べると回答数が減ることから、10代男女は日焼け止めが最も身近で使いやすい日焼け対策グッズといえるでしょう。
また、20歳~24歳女性が「自宅の日焼け止めグッズを使う」で31.1%と他の世代より多い回答となりました。進学や就職で一人暮らしを始めたタイミングも関係してくるかもしれません。日焼け対策で「日差しが強い時間帯に外出しない」を選択する人が21.1%と、そこまで低くない回答数だったことも注目すべきポイントです。
Q2. 日焼け対策を行っている時期はいつですか?
「夏(6~8月)」が57.5%と、最も高い結果になりました。性別に分けてみると、女性は15歳~19歳と25歳以上は「一年中」と答える人が30%以上おり、男性に比べると、夏以外も日焼けを気にする人が多い割合です。
また、女性は「春(3~5月)」の日焼け対策の割合も高く、20歳以上は30%を超えています。日焼け対策のプロモーションは夏ではなく、春の訪れとなる3月頃から始めても早くないという仮説が立てられそうです。
男性は「夏」と回答する人が全ての世代で圧倒的に多く、20歳以上は「冬(12~2月)」に0%となりました。日焼け対策=夏というイメージが強いようで、男性の秋冬の日焼け対策はまだまだ訴求の余地があるかもしれません。
日焼け止めアイテム、「口コミ」「SNS」が参考に
Q3. 日焼け止めアイテムを選ぶ時に、何を参考にしていますか?
日焼け対策のためのアイテムは多数あり、選ぶ決め手も気になります。
結果を見ると、「口コミ投稿サイト」が27.6%と最も多く、次に「SNSで反響の多い投稿」が選ばれました。口コミ投稿サイトを参考にする割合が一番多く、日焼け止めアイテム選びには実際に使用した人の生の声を参考にしたい人が多いようです。
Z世代に注目すると、女性の15歳~24歳は「SNSで反響の多い投稿」を参考にしています。インフルエンサーに限らず、口コミ投稿サイト同様に、利用した感想やアイテムの性能をしっかり知りたいという表れといえます。日焼けは体に大きなダメージを残すこともあり、買うことに慎重になるのも納得できます。「テレビ」8.9%、「雑誌」5.3%といった結果からも、日焼け止め選びにはマスメディアの影響力が弱く、口コミを重視する傾向がありそうです。
また、自由回答では「美容部員さんのアドバイス」「テスター」「エステサロン」など、実際にお店に足を運んで選んでいる方もいることが分かりました。口コミだけではなく、自分の肌に合うか吟味しながら購入する人も一定層いそうです。
Q4. 日焼けをしてしまったあと、どのようなケアをしますか?
日焼け後のケアも様々ある中、どのようなケアを行っているか聞きました。
「氷やシャワーで冷やす」が最も割合が多く、「鎮静効果があるスキンケアを使う」が次に多い回答となりました。「特にケアをしない」が22.8%ということから、80%弱の人が日焼け後に何らかのケアを行っていることが分かります。
Z世代にフォーカスすると、女性の20歳~24歳は「サプリメントでケアをする」の割合が他の世代に比べて高い結果になっています。日焼け対策にも効果が期待できるビタミンCの美容サプリメントが美肌ケアの定番アイテムとなったことも理由のひとつといえます。
日焼け止めの使い分けや塗り直し、気にしている?
Q5. 部位や塗り直しのタイミングなどで、日焼け止めを使い分けていますか?
「いいえ」と答えた人が53.2%と過半数に達しており、日焼け止めの使い分けをしていない人は半数以上いることが分かります。女性でも、日焼け止めの使い分けを行う人は半数にとどまっています。部位や塗り直しなどの訴求アプローチの可能性はまだありそうです。
Q6. どのように日焼け止めを使い分けていますか?
日焼け止めを使い分けしている人に、どのように使い分けているかを聞きました。
「顔や体の部位によって使い分ける」と答えた人が、63.6%と最も多い結果です。また、「塗り直しするときに使い分ける」人も50%を超えた結果となりました。自宅でメイクをする時はUV対策の下地、外出先では日焼け止めパウダーやスプレータイプを使う……などの使い分けをしているかもしれません。
Q7. 家から出ない日にも日焼け止めのスキンケア対策をしていますか?
「はい」が46.4%、「いいえ」が53.6%と、半数に分かれました。特に、20~24歳は男女ともに「はい」の割合が高く、美容意識の高さが伺えます。
Q6の結果を見ると、「自宅でサンセラムを使うなど、外出する・しないで使い分けをする」の選択肢を、20~24歳は他の世代に比べて多く選んでいます。つまり、日焼け止め効果があるスキンケアが一定以上の需要があるといえるでしょう。商品開発やプロモーションに活用できそうです。
リサーチ結果のポイント
Z世代の日焼け対策について、以下にポイントをまとめました。
美肌の天敵ともいえるUV。Z世代もさまざまな日焼け対策を行っていることが分かりましたが、部位や塗り直しの訴求など、プロモーションの余地はありそうです。
電通プロモーションプラスでは、Z世代をターゲットとしたプロモーションの企画・実施やZ世代との共創のサポートをおこなっております。お気軽にお問い合わせください。
お問合せ先はこちら