働かないおじさんとは? 管理職と一般職の給料の違い
若手社員がバリバリ働いて、低賃金
働かない高齢管理職が、高賃金
こんなニュースを目にした。
”働く” 定義が曖昧なままだと、ゴシップに踊らせれる危険がある。
何を持って”働いた”と定めるかが大きなポイントだと思うんだ。
まさか、時間と答える昭和時代の人はもういないと思うけど、成果物と答えるビジネスマンがほとんどであろう。
さて、ここでの成果物とは、体を動かして、モノを作り出すのが成果物だけではなく、人をマネジメントしたり、社風を良い方向に導いたりすることも成果物だ。
つまり、働いた結果の成果物は、人によって違うので、そのことを、Job Descriptionに基づいて、KPIを明文化して公開することが必要となる。
その人が何を目指して仕事をしているか知らないのに、”働いた”、”働いてない”と論じられても、お門違いが甚だしいよ。
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そんな私も、若い時は、人より多くの成果物を出したぞと自分勝手に思っていた。そして、”働かない” 管理職に文句を言ってたのを思い出した。若かりし自分の給料は、3倍はもらうべきだと心の底から思っていた。
管理職になって3倍もらう立場になってから、若い社員から見たら、”働かないおじさん”に見えるのかな〜って考えていた。 だって、目に見える成果物なんてないんだから。
組織を ”右向け右” と掛け声を掛ければ、統率できる発言力、リスクマネジメント力、メンタルケアのスキルとか、すごい能力で成果物なんだけどな〜。
けど、そんなことは、若手社員からは、わかんないだろうなって葛藤していたのを思い出した。
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そういえば、仕事のできない先輩社員から、年功序列とは、「若い時にもらうべき給料をもらってない分を、ベテランになってから回収するもんだよ」って聞いた。この事を信じた時点で、”働かない” おじさんは確定だね。
”成果” の定義を明文化して、上司との”にぎり” のConversationを毎年年始にしていた。そのことで、仕事に取り組め、退職するまでずっと、毎年成果を出し続けることができた。これは自分への誇りがある。でも背景には、いつ首切られるかわからない労働環境はあったけどね。
とくに、40代になってからは、時間単価が急激に上がった。12時間で出せた成果物が、8時間でできるようになり、さらになんと4時間で、同じ成果を出すことができるようまでなった。だからその能力で、8時間働くと、2倍の成果物を出すことができた。
しかし、50代になると、2倍の成果物を出しても、給料が2倍になるわけではない。だから4時間で成果物を出して終わりにする。つまり、8時間基準勤務中に、実際に働いてない時間が4時間あることになる。
これが、周りから見ると、働かないおじさんに見えるのだろう。ちゃんと成果物出しているのにね。
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そんなこと思えるようになったのも、社会を俯瞰でき、多くの経験を得て、成長した証と思いながら、”働く” とは何かを、ぼんやり考えてnoteに書いてみた。
すでに退職したけど、人と比較することが、すっかりなくなったので、もっと早く退職したらよかったのに〜 なんて考えながら、現在セカンドライフを楽しんでいる。