童話から学ぶ:あなたの強みを活かした場所で勝負すること
書籍名:ビジネスマンのための新しい童話の読み方
著者:上阪徹
疑う力
日本人なら誰でも知っている童話がたくさん載っています。多く人が理解している内容を、少し違った着眼点から解釈して描かれています。
ビジネスマンならではのView Pointsを示しています。たのしい本です。既成概念や、凝り固まった固定観念を少しでも気づければラッキー。
私はアマノジャクで、批判的に物事を見る癖があります。マインドマップ右上の”疑う力” を、もともとで持っています。だから、一般的ではないため、大衆に染まりにくく、そのことで会社員の時は苦労しました。
この本だと、一風変わった解釈の仕方が、ビジネスには必要だと例をあげています。捻くれ者の私は、本に書いてない、さらになる解釈をいくつも思いついたので、noteにメモしておきます。
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童話のストーリー
ウサギさんがカメさんに、お山のてっぺんまで競争を申し込み、申し込んだウサギが、昼寝なんかするから、負けちゃった、と言うお話。
私の周りには、昼寝しないで、あるいは夜も寝ないで、走り続けているウサギさん達ばかりでした。こんなアホなウサギいるか? と言うのが正直な印象です。
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北風さんが、太陽さんに、どっちが強いか勝負を挑みました。ルールは、歩いている人間のコートを飛ばした方が勝ちというルール。
勝負は、申し込んだ北風が負けて、申し込まれた太陽が、ポカポカ暖かい日差しで、人間から自主的にコートを脱がせる戦法で勝ったお話。
強制力ではなく、自発性で人は動くと言いたいようです。
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ビジネスマンとしての解釈
この二つの物語から、私が感じたことは、
・ウサギさんの戦略勝ち、カメさんの見込みの甘さ
・北風の状況把握不足、太陽さんの棚ぼた
ウサギとカメ
ウサギさんとカメさんのルールは、かけっこです。ヨーイドンでスタートして勝つのは足が速いウサギに決まっています。そのことを知ってて、申し込んだウサギさんは賢い。その申し込みを受けて立ったカメさんは愚か。
カメさんは、ウサギさんの性格を見抜き、途中で手を抜くことを予想して、受けたと仮にしましょう。そんな仮説は、あまりにも不確かで、確率の低い勝負に出たってことですよ。あまりにも愚か。
あるいは、
勝負は受けるものという男気があったのか?
同調圧力で受けざるを得なかったのか?
ジャイアンに誘われるのび太くんみたいな状態だったのか?
いすれにしろ、ウサギさんは、まんまと昼寝をしてくれたからいいものの、2度目はないでしょう。
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北風と太陽
北風さんと太陽さんは、北風さんから、勝負を申し込んでいます。勝負とは、前提条件が必要です。勝つか負けるかを判断するポイントと、そのための土俵が必要です。
このルールを、北風さんは自分で設定して、申し込んでいるのです。
自分で決めているにも関わらず、不利な条件を設定しています。この条件で勝てると思ったなら、相当に状況把握能力に欠けています。
勝負を受けて立った太陽さんは、申し出に対して、シメシメと思ったことでしょう。
強みを活かすこと
勝負を挑むに当たって、前提条件には、自分に有利に働く要素をあらかじめ盛り込んでおくべきです。 そのためには、自分が相手に対して勝てる強みを明確にしておく必要があります。
ウサギとカメの場合:
ウサギさんは(カメさんよりも)足が速い。だから、かけっこを申し出たのは正解。カメさんはそんな勝負を受けちゃダメなのに、継続力があるから、ゆっくりでも、ウサギさんに勝てるという甘い見込みを立てたのでしょう。
北風と太陽の場合:
北風さんは、冷たい強い風を持っていることが強み。まさか、その風で、人が着ているコートを吹き飛ばせるとでも思ったのでしょうか、甘すぎますよ。
太陽さんは、ポカポカとした日差しが持っていることが強み。コートを脱がせるなら、汗をかかせればいいのだから、この勝負を受けた時点で、太陽さんに勝算がありましたね。
勝つための対策
では、北風さんは、どんな勝負なら勝てたのでしょうか?
前提条件を自分が有利な土俵で勝負すべきです。
明るい綺麗なビーチで、ビキニを着た可愛い女の子が歩いています。この設定で、勝敗のルールは、この女の子にコートを着せた方が勝ちってゲームです。
この条件で、北風さんは太陽さんに勝負を申し込みましょう。かならず、勝てます。
ただし、有能な太陽さんはこの勝負を受けないと思いますけどね。
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強みを活かした会社員時代
私は、多数の人が実行するビジネスプランを真似することが少なく、ちょっと風変わりな、オリジナリティで勝負することが多かったです。
それは、自分の勝てるステージとルールを自分で作って、勝負を挑むことで、自分に有利に進めることができたと振り返っています。
これは自分の強みを理解した会社員生き残り術だったと思います。人に迎合したり、言われることをそのまま実行することが苦手だったことを、早くから察知していて取った防衛策です。
一歩間違えば、空気の読めない変わり者の成り下がるところを、普通の人にない強みを持った人という印象をつけることができます。
◇
現在、私はセカンドライフを始めています。60歳あるいは65歳まで働く王道の ”日本人レギュラーライフモデル” は、私の強みを活かせないと、感じていました。 自分が活かせる土俵と勝ち戦をするための方法を実践中です。
よくもまあ、たかだか童謡を読んだだけで、ここまで、屁理屈をコネれるものだと、自分自身に、ちょっと呆れながら、noteに書いています。
こんなこと考えながら生活していることが、とっても楽しいから、これでいいんですけどね!
(余談:誰かに勝つために生活しているわけではありませんけどね)
参照記事↓
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