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感受性とかいいから。ただ詠え。詠め。
こんばんは。雨の降る1日でしたね。今日は傘を差しました。そんな日もある。まだタイトルコールは始まらない。そんな気がしたから。
実は、短歌を詠んでいるんです。と言っても煮え切らない気持ちの捌け口として。だから基本的には暗いし、残酷だし、自身の持つ負の面が色こく出ている気がする。所謂、裏アカ的なその詩集を誰でも見れるように最近してみた。なぜなら自分の詠む歌が好きだから。
Notionというアプリを使って日々書き留めている歌々。はるか昔にTwitterで書き留めていたものもあって、それはもうロストテクノロジー。現代に再び復元することはできません。
今ある分から幾つか歌の解説を、誰に聞かれるでもなくしてみようかな。
かくれんぼ 気づかれないよう 息を止める 過ぎる季節に 置いていかれて
【訳】
気付いたら周りのみんなは大人になっていて、一緒に遊んでいたはずなのにどうやら僕だけが子供のまま、時間の流れに取り残されてしまったなぁ。
一番最近詠んだ歌だけどそれでも2週間前とかかな。周りの人たちと話していたら自分の未熟さだけが際立ってしまったときに詠んだ歌。
息を止める、っていうのはその未熟さに蓋をして大人のようになりすましていたことを暗に示している(つもり)
まあ今も未熟ではあるんだけど、それを嫌うというよりかは吹っ切れてます。こんな自分でもいい。さらけ出してしまおうって。
大海を 知らずして知る 言の葉に いったい重みは どれほどあるのか
【訳】
表面的な意味だけを捉えて知った気になって、そんな浅い知識から捻り出された言葉は同じように薄っぺらいよな
僕は本当に広〜く浅くいろんなことを知っているんですけど、じゃあ理解しているかと言われればそうじゃない。人から物知りだとか知識豊富だとか、そんな目で見られることもあって、実情とのギャップに落胆した時に詠んだ歌。
人から相談事とか受けると嬉しくっていろんな観点から話したりするんだけど、そのどれもがギリギリで形を保っているようなばかりで、自分の無力さを実感した。前半の2句で“井の中の蛙”=知った気になっている衒学者を表現してる
淡々と つもるあれこれ ぐらりぐら プツッと切れて どんがらがしゃん
【訳】
積み木のように色々と重ねてみて掛け合わせてみても、土台が不安定なままだと一瞬で崩れてしまうよな
さっきの短歌と似ていて、土台、つまり信念や目標を養成できないまま次に次にと知識や経験を重ねたところでいつかボロが出てきて行き詰まることがわかってるのにって気持ちを詠った歌。結局何がしたいんだろうってふと思うことあるよね。
プツッと切れるのはやる気かな。とりあえず何でも挑戦してみて知識として吸収したいっていうモチベーションが切れた時に、今のこの状況って中途半端で結局何にも実を結んでないよなっていう現実に直面する。
くつくつと 確実にたぎる なにかなにか わたしの語彙が 少ないせいで
【訳】
滾っているのは怒りでもなく悔しさでもなく、もっと漠然とした悲しみにも近い感情。胸をきゅうっと締め付けてくるこの感情は何なのだろう。
今ならわかるこの気持ち。「助けて」っていうSOSサインだったんだと思う。苦しくて話を聞いてほしいと思う感情と、弱みなんて見せてたまるかっていう強がりの間で生まれた葛藤がこの短歌の中でいう“なにかなにか”だったんだと思う。慰められたいわけじゃない。認めてほしいわけじゃない。だから弱音なんて吐いても意味がない。そう堪えて堪えて結果苦しくなっってしまったんだよなぁ。
おまえさん わたしのことを 思うなら ほら言ってよ 忘れへんよと
【訳】
もし僕のことを好いてくれているのなら、この先も思い出してほしい。連絡を取らなくたって、ふとした時に思い出してほしい。
ここ最近の投稿で、嫌と言うほど僕がどれだけみんなのことが好きか熱弁してるけど、今までは思ってても絶対言えなかった。なんでなんだろうね。柄じゃないとか考えてたのかな。だけど内心ではもっと仲良くなりたいって思ってて、こっちからある程度距離を置いて接していたのにこの本心に気づいてほしい、僕の求めている答えを見抜いてほしいって考えてた面倒臭いやつが詠んだ歌。本当にめんどくさいな。ごめんなさい。
終わりに
みんなは短歌詠むのかな。おすすめだよ。手軽にできる創作活動第一位だと思う。こんなこと言ったら歌人のかたから怒られそうではあるけれど。優雅さも風流さも求めず、ただただ決まった音数に気持ちを乗せる。31文字ってほんとにちょうどいい文字数で、どんなけくだらない気持ちや下賎な感情も程よく抽象化できて、なおまだ原型を止めることのできる文字数だと思う。
あとよく言われているけど7と5のリズム感が本当に心地いいから。是非、この機会にみんなにも詠んでみてほしい。声に出して詠んでみてほしい。
結局、大きくはまだ変わっていないんだけどここ最近で自身の在り方を取り戻せた気がして、だからこそ、こうした暗い一面もさらけ出せるようになってきたんだと思う。弱い自分は嫌いなんだけど、その弱い部分を受け入れることができたというか、ちょっとずつちょっとずつ、強がりをほぐすことができてきたのかなって、短歌を通じて当時の自分と向き合い、思えました。
P.S 感想をしつこく求めたら、みんな感想を言ってくれるようになって、本当に嬉しい。全然前向きな感想じゃなくてもいいので、思ったことをせっかく読んでくれたのなら教えてほしいです。
兎にも角にも読んでくれてありがとう。ありがとう。
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