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#5 Dさんの事例:箱庭で未来をみる方法

私たちの日常は、常に未来を想像し、そのビジョンに沿って生活しています。
未来に対する見通しが暗かったり、理想を描くことが難しいと感じると、不安や心配が生じます。
このような不安を感じた時、現実逃避したり占いに頼る人も少なくありません。
誰もが、未来に対して安心感を得たり、望ましい未来を描きたいと思っています。 

好ましい未来像を手に入れるために注目したいのが「箱庭」です。

 
箱庭ってなに?と思われる方は
過去のブログで箱庭療法について詳しくご紹介していますので御覧ください。

箱庭は、自分の内面や感じている世界を視覚化し表現する心理療法の一種です。

望ましい未来を思い描くことは、安心感のある将来を実現するために重要です。
現状がネガティブだと、理想の未来を思い描くのが難しくなる傾向があります。
しかし、箱庭を使ってこころの内側にある風景に触れることで、より望ましい未来のビジョンをつくることができます。
  
今回は、Dさんの事例を通して、「箱庭で未来を見る」方法を紹介します。

Dさんの箱庭:「箱庭で未来を見る」

Dさんは30代男性会社員で
「現在、仕事に疲れ果てており、期待されるパフォーマンスを発揮できていない。
同僚たちからの心配もありがたいが、それに応えることができずにいる。
毎日、会社と自宅を電車で行き来する生活が孤独を感じさせ、常に疲労感に襲われている。」という状況でした。

まず、Dさんの今の状態やイメージを箱庭でみてみましょう。

Dさんの箱庭(全景)



この箱庭を見て、あなたはどのように感じますか?

Dさんはこの箱庭のイメージを見て
「疲れて休息を取りたい、眠りたいという様子が現れているかもしれません。
箱庭の全体的な雰囲気は、時間が止まったように見えます。」
と語りました。


それでは次に、未来のイメージにアクセスしていきます。
Dさんの「1年後の未来」をイメージした箱庭をみてみましょう。

Dさんの箱庭(1年後の未来)

1枚目の箱庭写真(今の状態)と見比べて、あなたはどのように感じますか?

Dさんはこの箱庭のイメージを見て
「状況はあまり変わらないが、同僚達と気持ちが一つになり、目標を共有してチームの結束がはじまった。
自分は立ち上がり仕事にやる気が出ている。
自分の役割や視界がクリアになった。」
そして、
「イメージが動き始めていて気持ちが楽になってきました。」
と語りました。

1年後の箱庭のイメージを見て、Dさんは自身の変化とチームのポジティブな結束を予見し、モチベーションが高まってきました。


さらに、Dさんの「5年後の未来」をイメージした箱庭を見てみましょう。

Dさんの箱庭(5年後の未来)

Dさんは5年後の箱庭を見て
「自分が会社内でヒーロー的存在として役割を果たし、様々な業務上の課題を克服している様子が見えます。
多くの目標を達成し、成果を上げています。
同僚たちの中心人物となり、チームを盛り上げているイメージです。
また、職場外でも人々を楽しませるムードメーカーとして活躍しています。」

この未来イメージは、Dさんに自分らしさ、本来の自分を取り戻す気持ちをもたらしました。

最後にDさんは
「未来イメージの箱庭を置いて今から自分が何をすべきで、これからどうすればいいのかが見え始めてきました」と語りました。

Dさん(ウルトラマン)

このDさんの事例からわかるように
箱庭を使った未来イメージへのアクセスは、好ましいビジョンを手に入れたり、モチベーションを高めるきっかけとなります。

箱庭は、未来のイメージとの対話ができるタイムマシンのような機能を持っています。

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