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[65.5mm]昔懐かしいヒラタクワガタ Part 1
標本DATA
【種類】 ヒラタクワガタ Dorcus titanus
【サイズ】 65.5㎜
【採集場所】奈良県奈良市大渕池町
【採集日時】2021年8月3日 21:00
【採集方法】Looking採集(クヌギ)
奈良で生まれ育った私は、幼い頃、夏になるとクワガタ採集に夢中でした。
中でも人気を二分していたのは、ミヤマクワガタとヒラタクワガタでした。
さて、ヒラタクワガタです。
何と言っても重戦車のような出で立ち、特に関西で見られるヒラタクワガタは、大あごが短く太い個体が多いように感じます。
このヒラタクワガタを友人より譲っていただいた時、採集場所を聞いて、本当に驚きました。
私が幼い頃に秘密場所として大事にしていたクヌギ林だったのです。
その姿は私の幼い頃に見つけた特大ヒラタそのもので、しっかりと、その形状フォルムが維持されています。細々と世代をつないでくれていたことがとても嬉しく思いました。
大きさは65.5ミリ。ヒラタは65㎜を超えてくるあたりから、横幅がぐっと出て、平べったくなり、一気に迫力が出てくるように感じます。
私の経験からなのですが…
大きなヒラタは山の奥深くに分け入らないと出会えないと思っている方が多い!
だけど意外に田畑の中にポツっと残った小さな林などで採れたりします。
このヒラタクワガタも住宅地の中にポンと残された雑木林で採集されました。
私の幼い頃は、宅地開発が急速に進んだ時期で、本来、この雑木林もなくなる運命だったと思います。しかし、運が良かったことに、その場所は公園として整備されたのです。
生きものは生息環境さえ残っていれば、しっかりと生き抜く力を持っています。
これからも、このヒラタクワガタたちが子孫をつないでくれることを願うばかりです。
これを読んでいただいている方の中には、クワガタ採集が得意な方もたくさんいらっしゃるかと思います。たくさん採集されたら、是非、根こそぎ取らずに、来年、そして再来年と、採集を楽しめるように逃がしてあげて下さい。特にメスはリリースしてほしいです。
メスが残れば、産卵し、また子孫が引き継がれていきますので!
【執筆者:川原 洋】
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