書籍「WHYから始めよ!」を読んでみて
「WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う」を読みました。あらすじや読んでみた感想などをまとめていきます。
TEDでのプレゼンテーション「How great leaders inspire action(優れたリーダーはどうやって行動を促すか)」をご存知の方も多いのではないでしょうか。手書きの3つの円の前に立つ男性のサムネイル画像のやつです↓
「WHYから始めよ!」は、このサイモン・シネックさんによる著書になります。TEDのプレゼンテーションが2009年、著書「Start with Why」の発売が2011年(和訳版は2012年)と10年以上前のものになりますが、今もなお視聴され続けているTED・書籍になります。
あらすじ
これは冒頭で述べられているフレーズですが、書籍では「いかにインスパイアさせるか」について、そのために必要な「WHY」の重要性について、事例やエピソードをまじえてつづられています。
そこで登場するのが「ゴールデン・サークル」。TEDのサムネイル画像にも出てくる3つの円です。円の中心からWHY, HOW, WHATと書かれていて、WHYから外に向かって矢印が伸びています。つまり「WHYから伝える大切さ」を表しているものになります。
書籍中に出てくる商品キャッチコピーの事例で、WHATのみを説明したものと、まずWHYから説明したものの比較です。なぜこの商品を買って欲しいか…の「なぜ(WHY)」が冒頭にくるだけで、後続の機能説明(WHAT)に深みが増していく感じがします。
書籍では「人はWHATではなく、WHYに動かされる」と何度も述べています。そしてWHYを伝える重要性については、商品をユーザーや顧客に訴えるときだけに限らず、組織のリーダーがメンバーに行動を促すときにも、企業文化を浸透させるときにも、様々なシーンで当てはまるとしています。
この書籍を読んでみて
「WHYは大事」「WHYから始めよ」と理解できても、WHYを言語化することはとても難しい作業なのかもしれないと感じました。
表層的ではなく、無理やりでもなく、深く自問しつづけないと、本当の「WHY」は導き出せないのかもしれません。なぜなら脳がそのような構造だから。なので、多くの企業やリーダーも「WHYから始められていない」ということなのでしょう。
「なぜ?」を考えることを意識すること、「なぜ?」と向き合う機会をもうけること…単発ではなく、「なぜ?」を習慣化することが、インスパイア型の行動・思考に変えていく方法なのかもしれません。
書籍のなかで気になったフレーズ5選
最後に、書籍のなかで特に心に残ったフレーズを5つほどピックアップさせてください。