「心の基礎体力」➡知・情・意
知・情・意の意味
人の心を動かす心の基礎体力の原点、
人間の心を形成する元が【知情意】です。
この【知情意】は、
予期せぬ想定外の何らか事象が起きた時に、
平然と人(相手)や物事(事象)に立ち向かえ、
対応・対処の出来る心(意識・気持ち)と、
その能力のバロメーターであると解します。
【知】:テクニカルスキル
🔸知識とか知性などに相当する領域
🔸知っているか、知らないのか?
🔸出来るのか、出来ないのか?
🔸スキルやテクニック、
知識を現実の社会生活に活かせるか?
「技」と言われるテクニックやスキルと
言われる資格ばかりに意識が向き、
夫々を生かす人としての「思い遣り・
感謝・敬意表現・謙虚さ・誠実さ」
などの「心」の知識が不足しそれを動かす
「体」が伴わないことのないようにすること。
【情】:ヒューマンスキル
🔸感情とか人情などに相当する領域。
🔸自己の感情や好みを、
いかにコントロールし社会に適合し得るか?
🔸どれだけ多くの人と関わったか?
或は深く付き合ったか?
🔸冷静であれば自覚でき、
身体にも反応が出易く激しい怒りや
凄く落ち込むと見失うものです。
🔸人間関係力に関する情報は、
ネットでも本でも、テクニック盛り沢山です。
その有り余る情報を自分に合わせて選別し、
如何に上手く使い対人関係に活かすかです。
🔸忘れてはならないのは、
【情】の豊かな人の個性が有るか、否かです。
【意】:コンセプチャルスキル
🔸意志とか意図などに相当する領域です。
🔸自分の明確な意思を表現し、
実社会の人間関係に通用させられるか?
🔸自らの「意」である将来に向けての意思や
意図を確認するのは現在や将来で過去を
振り返った時自分で確認理解出来きます。
🔸偉人、賢人、先達が記した生き方に直接
関わる新旧の書物を読み込む。
日本人の心<三つの和>
20世紀までは、
このような「心の基礎体力」を人や
親の背中を見て身に着けてきました。
現在のように情報過多の社会環境では、
目の前の様々なリアル・バーチャルな
情報に振り回され、自分自身と真摯に
「向き合う」ことさえ疎かになりその結果、
如何に世渡りを上手にして行くかと言う、
対人関係力に目が向き、人として必要な
大切な「心の基礎体力」に意識が向かない
現状の生活環境です。
即ち、[心・技・体]の[技]=【知】の
スキルやテクノロジーの知識ばかりに意識
が向き、それを生かすための知識が不足し
「体」が伴わず、頭でっかちになっています。
私達は、
震災復興や2050年問題と言われている
ジャパンシンドロームに対処するためにも
様々な素晴らしい環境が齎されている現在
の社会に於いて、この【知】を生かす方程式
を解く学び、即ち上記した
「思い遣り・誠実・謙虚・感謝・敬意表現」
などの大切な心の要素についての知識を、
先ず身に着ける必要があります。
この人間の原点に立ち戻ることにより、
ひとり一人の心に齎され生かされることは
計り知れず大きなものです。
少しでも多くの社会人がこの心の基礎体力
創りに、直ぐに取組むことをお薦めします。
その結果として、
心豊かで幸福感溢れる人間形成に成り、
自殺、いじめ、犯罪の予防に繋がります。
知情意を表わした「夏目漱石の草枕一節」です。
智に働けば角が立つ。
情に棹(サオ)させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかく人の世は住みにくい。
私の大切に蒸している言葉です。