　　　　💖こころの文化💖　　　　　　　　　　　「唯一無二の日本のおもてなし」(１)

2022年10月8日 11:27

唯一無二の“日本のおもてなし”は

おもてなしは｢応対｣であり、｢対応｣と異なる。

コロナ渦のオリンピックも無事終わり
今後は少子高齢化社会で外国人との共生、
海外からの観光客(インバウンド)を増やし
さかっしまったGDPを上げるため、
新たな取組みを始める時がやって来ました。

自制心欠如と思われる人的な辛く悲しい
出来事を防げる社会生活環境を造り、
日本に住む人々が心から幸福な生活を
味わえることにも繋がるであろう、
と考えて、改めて世界中に唯一無二の
日本ブランドのおもてなしを紐解てみます。

※備考
この投稿は、シリーズで投稿します。

日本独自の文化でありオリジナルな
ブランドでもある｢おもてなし｣は
人の目に見えるリアルな｢モノ｣と
目に見えない思いやりの心や一期一会
詫び錆びの心、主客一体の心などを
指すバーチャルな｢コト｣があります。

この｢モノ｣と｢コト｣を、
日本の文化茶道で例えると主人(＝亭主)が
客人(＝お客様・相手)をもてなす際に、
その時、その場所や地方独自の
季節感の感じられる生花(野に咲く花)、
客人(＝お客様・相手)の趣味嗜好に
合わせた掛け軸、絵、茶器、装飾品、
香り(御香・香木など)を具体的に
客人(＝お客様・相手)の心身でリアルに
感じ取れる目に見え心に映る対象を｢モノ｣
と言い表しも主客一体で応対する心身の姿勢。

それは、その時その場限りであり
＝(諸行無常の心)、即ち、一切目に映る
形として残らず瞬時に消えてしまう
言葉、表情、気遣いや何気ない仕草や所作など、
目に見えない心を｢コト(＝体験)｣と言います。

例えば、日本の懐石料理での｢モノ｣には、
上記した以外に、飲み物、料理や
季節感あふれるお菓子(デザート)が加えられ、
もてなし(接客)時にも客人(＝お客様・相手)の
五感を取り巻く全ての「モノ」の知識
(グラス、器、料理内容、素材、デザート
等々とその由来・生い立ちなど)と共に、
客人(＝お客様・相手)の心身の状態を
素早く察知する気配り、食や雰囲気を
心から楽しんで頂くための配慮＝
目配り・手配り、身配りなどの動作で
応える気遣い、お料理を楽しんで頂く
ための客人に合わせた会話や日本文化の
元となる詫び錆びや不完全美などの余韻を
味わって頂くための様々な工夫が在ります。

要約すれば
｢※三味一体｣で客人(＝お客様・相手)の感性と
心に一期一会の心で、※1.一座建立素すること
即ちこの場この時、主人(＝亭主)と客人が
織り成す雰囲気を以って満足感、感動と
いつまでも心に残る余韻を味わって頂くこと、
共に体験すること総てが日本のこころ
唯一無二の文化｢おもてなし｣と言えます。

それは、主人と客人が共に創り出す
その場その時だけ雰囲気であり
※1一座建立(ｲﾁｻﾞｺﾝﾘｭｳ)の心とされ、
　　一期一会と言われる二度と同じ時を
　　味わえない諸行無常でもある。

｢三味一体｣

三味一体の内容ダウンロード

※1一座建立(ｲﾁｻﾞｺﾝﾘｭｳ)は客人を招く時、
　　主人は可能な限りのことをしよう
　　と創意工夫する心身の活動を指す。
　　主人(＝亭主)と招かれた客人の心が
　　互いに通い合うことで唯一無二の、
　　気持ちのよい状態が生まれます。
　　このことを｢一座建立」と言い、
　　茶道でとても大切にされています。

　　同じ意味を表す語が｢一期一会｣。
　　一期は一生、一会はただ一度の出会い縁。

　　喩え何度同じ人々が会しても、
　　今日の茶会は生涯ただ一度限りの
　　とても貴重な茶会である故に、
　　亭主も客人とも互いが思い遣りを
　　以って接し、触れ合うべきである
　　と言うことを教える熟語です。

📖一期一会解説ダウンロード

このように
日本ならではおもてなしは、
招いた客人に余計な気遣いを
させないように何気なく、さり気なく
相対する客人を慮り気遣う｢思い遣り｣
の心を大変重んじています。

もてなす主人は、
この心を以って可能な限りの
｢モノ｣と｢コト｣と共に、日本の心
とされる表裏の無い心(表裏一体)、
自然の素晴らしさと美などを
素直に誠実に伝えることです。

これは客人を心の中心と捉えた
立ち振舞い｢応対｣であり、
茶道の※2.和敬清寂にも通じる。

※2.和敬清寂は
　　主人と客人がお互いの心
　　を和らげて謹み敬い茶室に置かれた
　　備品や茶会の雰囲気を清浄にする意。

また、日本の｢#おもてなし｣は
｢客人が望み求めているモノやコトを
いち早く察知し要望や求められる
以前にさり気なく提供する｣ことも
大切な気遣い心配りであるとされる。

それは、
応対と言え顧客ファーストを意味し、
客人(顧客)の求めるニーズに対し、
相手の立場で思い巡らし考えて、
先回りし応える主人の心身の活動。

このようなことをもてなしの基本と
して捉えることで客人(顧客)に全集中する
意識と行動を明確にする心身の活動は
日本のおもてなしの文化の特質の一つです。

今現在、この日本のおもてなしを
実践するために店舗や旅館などで
様々なインバウンドの企画などの取組み
≒多種多様なイノベーションが行われている。

🎌日本旅館・和食店・まちづくり‐向けの記事

📖Ⓢ｢和｣おもてなしの礎　(実践)全14頁☟

　　　👇　　　　👇　　　　👇　　　　👇　　　　👇