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上に立つ者の人間力(1)-自己認知
管理・指導者・店長の「対人関係力」≒自己認知
上に立つ者=管理・指導者・店長
※【対内】
とは、組織・社内・職場、
店舗などで同一の目的を以って
仕事に従事する人、場を指します。
“自分の文字は、「自」+「分」”
1.自らを分ける
(自分を知る・自己分析)
(自己分析=別々にする。
分配、区分、配分、分業、分解。)
どういう自分自身であるか?
自分が知らない自分も含め、
己を知るということです。
2.自らを分けて捉える。
(保有能力・スキルの量。
作っている基。気分。)
👬自他と「向き合う」
自分を知り、認めるには、
自分と真摯に向き合い
自分が知らない自分を知る。
そして、その自らを分かること、
言い換えるなら自分を認めること。
その為に先ず、自分の強み弱みと
真摯に「向き合う」こと、
他人とはお互いが人間として
互いに「認め合い」本気で真剣に
相手と「向き合う」ことです。
【幸せな心を創る「四つ」のホジション】
※(幸せ=四合わせ)
一、自分も他人も知っていて、
認めているところ
二、自分自身は知っていて認めているが、
他人は知らず、気付かないところ
三、他人は知り認めているが、
自分が知らなくて認められないところ
四、自分も他人も、知らなく、気付かないところ
人間は誰でも、心にこの四つの
ホジションを備え持っています。
それを総て理解するように
努めることは、人としての基礎てす。
3.自らの分度を弁える
※分度=はかりわけること。
「分限度合」の意。二宮尊徳の唱えた語。
経済面での自分の実力を知り
それに応じて生活の限度を定める。
必要以上に支出しない。
4.先祖や天から与えられた自らの本分
=分(責任、力)を生きる。
領分、分担(役割)
人は、この世に生を受けそして生を
終えるまで、常に他人と繋がり、
他人と共に居て分け与えられた
自分の時間を生きて行く。
5.分身としての自覚
(先祖、親、子、部下)
⇒4.の本分に類似していますが、
やや異なります。
祖先に感謝、親に感謝、子孫を残す。
意識を分け与える(広め残す)。
枝分かれしたもの。
伝え分ける、何回かに分ける。
6.上に立つ者として自ら能力と心を認識する
【ポイント】
自らの感情を一切捨てて、
部下と本気で向き合い、
互いの心の触合う時間を持ち、
部下を見つめ観察する時間を
取ることを自らが積極的に実践する。
①指導する場合.
部下の資質を把握し、指導時の
精神状態を瞬時に判断し、相手が
受止め易い切り口から指導する
部下の長所を見出し、才能を
引き出す場合のポイントは
本気で真剣に指導を受ける
相手の事を考え、思い遣りと
真心を持ち指導にあたること。
また、指導する際は、
事前から育成メモや指導シートを
対象者の資質に合わせ作成し行う。
事前の準備を充分にして置き、
その場凌ぎ、思いつきで指導しない。
指導する人のことを考える時間を
作ることは「思い遣り」の
「も・の・さ・し」の一つです。
指導する際に大切なことは
一人ひとりの良い処を見つけ出し、
本人の持つ隠れた才能を探し
育てることで、こちらの事情で一方的
に指導教育することではありません。
②管理監督者・指導者としの自覚
「どんな知識があり、何が出来るか」
より、
「どのようなスタンスを持ち
仕事に取組んでいるか」
という「在り方」が管理監督者・
指導・育成担当者としての信頼を
得るためにも大切なことです。
その為に管理監督者・指導者は
仕事へのスタンスを意識し
普段の職務時から行うことです。
③相談を受ける
先ず、話しを確り聞き取り、
出来る限り即答するようにする。
或は、その後その人に合わせた
他の選択肢も思考した上で伝える。
こちらから結論は出さないで
本人に考えさせ決めさせる。
④知識・情報収集.
管理監督者・指導者は、
様々なアンテナを張り巡らし、
知識や情報収集ルートを常に作り、
伝えることを怠らないようにする。
⑤信用を築き信頼される指導者になる
信用は一つ築くと細胞が増えるの
と同じようにどんどん増えて行く
ことをいつも自覚しておくこと。
その為には、
最初の一つの信用をいかに
築いて行くのかポイントです。
見返りを求めたり望んだりしないで、
意識や情報などを与える側に徹する。
話す内容の自信と力強い信念のある
話し方に心し、大切なことについては
厳しい内容であっても勇気を持って
話し伝え、自信を持った判断力・
決断力を示す指導をすることです。
⑥向上心
実際に行う際には、
必要なモチベーションを与え、
目的を理解認識させた上で、
ワンランク上の仕事をさせてみる
相談、報告時の指導者(自分)の
利用の仕方を教えるのも一つ。
相手の立場に立つこと(立場転換)
を理解させ、実際の例えなどを
加味して話しながら些細な事も
含めて管理監督者・指導者(自分)
の活用法、利用の仕方を教える。
※折に触れ同等な立場で人生観や
社会観を語ることも必要なです。
小さな信用を、
一つひとつ積み重ねて行くことは、
「信頼」と「絆」を築く礎です。
⑦人としての豊かな人間力を持つ
イ)人間としての総合的な魅力
自らの心や意思である自己認識力と
自らの感情を自制する自己統制力を
持つことが出来ると共に、物事を
相手中心に意識して思慮し、利他の
世の為人の為に生きることが出来る
奉仕の精神で行動し、また先々を予測し、
見通す能力である予知力、先見力を備え、
人の心や行動を観察・察知し、寛容、
平らな心で理解することが出来る心、
感性を持つ人を指すと考えます。
ロ)自らの心・技・体の認識
「心」
=精神力、知識力※、気力、
志と信念、表現力、学習力、
問題解決力、決断判断力など
思いやり、感謝、信念、誠実、
寛容、奉仕、自制、慈愛、尊敬、
忍耐、向上心、やる気、情報力、
気遣い、心遣い、気働き、安心感、
立場転換、チャレンジ心、ビジョン、
志、愛情、先見予知など
※印、知識力
=人として備えておくべき様々な知識
の修得と知識を活用する方法の会得。
「技」
=表現力、伝達力と動作、マナー、
おもてなし、各技術技能力、
課題力、改革改善力など
表現、伝達に伴う全技術、技能及び動作、
鍛錬、様々な解決技法、装飾法、自己表現法。
「体」
=実行実践力、表現伝達に必要な体力、
健康さ、たくましさ、身嗜み、生活力、
経済力など「心」「技」の修得と実践
に必要な体力と表現出来る健康な身体、
その身体を維持継続させるための
生活経済力、自己管理力
ハ)人間力の表現と伝達
=人と人の間に関わる力
(≒コミュニケーション力)
思いやり、立場転換、感謝、自己犠牲、
察知、奉仕、寛容さ、誠実さ、五配り、
報連相、会話力、おもてなしの心、
観察察知力、表情姿勢態度、伝達力、
マナー、愛情、自制力。
⑧表現力 ≪心と身体の姿勢を現す≫
人間性表現力➡姿勢と態度に人の心が現れる
素敵で洗練された自然な仕草や態度は、
思い遣り(マナー)を形で現わす人現力です。
姿勢と動作、何れもが、接客接遇する
スタッフの人格、品格を現します。
人としての温かな思い遣り、配慮(気遣い)
が自然に姿勢と態度、動作に現れるものです。
背筋が伸び、顎を引き、手足を安定
させたキチンとした自然な姿勢は
貴方と組織・店舗のサービスの象徴です。
接客接遇サービスの場で応対する相手や
お客様は、応対時の礼節のある姿勢、
態度から様々なことを期待したり、
感じたり、受け止めたりします。
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⑨.言語力
言語力を知り、身に着ける
(注) 言語力=「言」の文字は、
心と口で組立てられている
ことから発想した言葉です。
この人言力の読みは、文字通り
①「にんげんりょく」
②「ひとこと力=ひと言力」です。
a.人の心を表現出来る言語力と
適切な言葉使い(遣い)が出来る会話力
人の言葉を使う力=会話力・
言葉遣い・人の言語の知識力
b.ひと言(=人の言葉)を使いこなせる力。
相手やT.P.Oに合わせて表現出来る。
「ひと言」は「人の言葉」、
「ひと声」は「人の心の声」
であると私見ですが解します。
因って、大切なお客様のおもてなし
には人としての思いやりの心(=マナー)
の伝達を心のこもった一言一句で
表現し、伝えなければなりません。
よく「ひと言の重さ」を知るとか、
「ひと言」の挨拶も無いとか、
などに使われます。
⑩人を観る眼力
=人を見る(診る・覧る・観る・看る・視る)
目や能力・眼力を称した言葉です。
普段の生活でも、接客や接遇においても
人や物を見たり、本質を見抜いたり、
自らの意思や心を表したりする
【眼力=目力】は無くてはなりません。
「みる」の一つの文字にも
次の文字があり、夫々意味が有ります。
(見・視・覧・診・観・看・監)
眼力は、物事(事物)の善し悪し・真偽・
成否などを見抜くことと能力を言います。
また、ある物事を見て、それを頼りに
思い描くことや目の表情や視線が他人に
与える印象、視線自体から感じる取る
圧力・圧迫感(眼力)をも意味しています。
一方眼力(ガンリキ)は、目力(メヂカラ)とも言われ、
人の心や意志、内面の強弱などが現れる
目の表情を言い表します。
大切なことは、おもてなしや人との
触合いの場に於いて「人眼力」をどの様に
生かし、言動や態度に表し、伝えるかです。
また、心に響く感動と、いつまでも
心に残る余韻作りに欠かせない
人としての「人眼力」です。
「人眼力」は、思い遣りとおもてなし
ばかりか、あなた自身の人間としての
ココロの実り、成長に欠かせません。
⑪人間性=心の基礎体力
物事を考え行動する時の出発点とも
言える人の原点である心を基礎体力と言う。
当たり前ですが、
総てのサービス業は「人」が行い、
それを「人」が受け取ります。
現況は、
この誰でも知っているこのことが、
外見の見た目や形ばかりに捉われ
過ぎ意外と疎かにされる傾向があります。
おもてなしや接客接遇のマナー(=思いやりの形)は、
「人の心の温もり」即ち「人としての温かさ」
を伝えるためにあるといっても過言ではありません。
誰に対しても変わらない思い遣りと
ホスピタリティ(おもてなし)の心を持ち、
その表現伝達の基礎であるマナー修得が
人原力を身に着ける為のスタートでもあります。