人間力の礎(1)-心の基礎体力UP
心の基礎体力≒非認知能力
💟心の基礎体力
(Physical fitness & heart)
最近は、
ネット上でも人としての「思い遣り」や
他人に対する「おもてなし」に関連した
記事か多く見られるようになりました。
同時にインバウンドで世界各国の旅行者
が増え続けています。
昨日の記事にも書きましたがM.L..Bで活躍
している大谷選手は、野球界の能力でなく
日本人の人間力の素晴らしさが注目されて
いる現況です。
同時に私達の生活上でも人間力向上ための
対外的なスキルである対人関係力について、
数多くの方々がセミナーや講座を開いて
それなりの成果を上げていると思います。
しかしながら、
対外的な対人関係力の「礎」となり、
自らの心の原点であり自らの心である、
内なる「心の基礎体力」の知識は、
未だ学びが不足していると思えます。
2020東京オリンピックに出場した選手
メダリスト、残念ながら、メダルには
届かなかった選手の皆さんに共通する
のは、強靭な「身体の基礎体力」と高い
目標とビジョンをしっかりと備え持ち、
どんな辛さ苦しみや試練等にも挫けず、
自分の競技を楽しみながら果敢に挑戦
し続ける強い心身の基礎体力が有る故
メダルと言う大きな成果や今迄味わう
ことの無い貴重な体験を得たと思います。
最近、日本のサッカー選手が世界中から
その能力を注目されています。
森保監督が率いる日本のサッカーチーム
は近年強くなったと認知され欧米で活躍
するプロ選手が増えました。
「何故日本のチームは強くなった❓」と言う
質問に森保監督の話では、「自己責任意識が
高まりひとり一人が周りを思い遣る気持ち
=大人になって日本の和を意識しビッチに
立つように成った。」と話していたことが
心に残っています。
さて今、日本は「個人優先」の社会環境となり
個人的な幸福感、満足感、女性では愛(恋愛)
と言うことに関連する様々な情報に溢れおり
また情報過多からか生き方の道標の一つ占い
人生電話相談、セミナーや講座に興味や意識
が向いていることは時代を表しています。
また、一方で良し悪しに関わらず国政を司る
政治家や公務員、個人の生活や人の関わりで、
様々な職場の人間関係や仕事にもその現象が
多く見られるようになりました。
この様な現象の起因や原因は今後のコロナ後
の社会での人間として「心の基礎体力不足」に
他ならないのではないかと考えます。
震災復興、厳しい少子高齢化核化社会、
感染症対策など様々な苦難が予想され
国内事情、個を優先した社会環境など
を実際に体で感じ取る一般人としても、
この「心の基礎体力」の知識と修得が
必要不可欠でではないかと考えます。
また、今後の厳しい社会環境の元で
予測される今後の日本を担う子供達
にも「心の基礎体力」は必要不可欠です。
現在の日本には70万人とも言われる
ニートがおり、年間30万人以上もの
自殺者があり、6万人以上とも言われる
親の我が子への児童虐待やDVが存在し、
子供達の間には多種多様な形のいじめや
孤立と言ったことが多発する現状です。
第二次世界大戦後復興のためにお座なりに
されて来たこの「心の基礎体力」造りの活動
は豊かな心を育み、幸せな心を掴むために
必要なことであると思います。
一人でも多くの方々に、人としての原点と
言える「利他心」や「思い遣り」を始めとした
様々な心の知識=要素を知り理解して頂き
幸せな生活を掴んで頂きたいと思います。
現在社会は、
古からの賢人や成功者の書かれた自己啓発
に関する様々な本や多くの成功経験者達の
ビジネス本を読んだり、セミナーや研修に
参加する機会も多くなりました。
多くの書や学びの場で、
仁言うのは「思い遣り」、「謙虚さ」は自ら遜り
受容れる素直な態度、「感謝」はありがとうの
気持ちを表わす言葉、「誠実さ」は正直で偽り
のないこと、「認知」は人として認め行為態度
と言ったことが書かれ他人から教えられます。
でも、現実として夫々の語彙を自分で解った
つもりになり聞き流していると思います。
実際に、
この一つひとつの語彙を理解していたら、
啓蒙書やビジネス本、セミナー、講座、
研修での受け止め方や理解度、体得も
より一層増すのではないかと考えます。
例えば、
現場優先で知識の乏しかった私は、
「認知、思いやり・優しさ。誠実・謙虚さ
感謝・立場転換・信頼」などと言うことを、
大まかに解っていると錯覚した侭人生の
後半まで生きてしまいました。
ところが、何気なく指導先で訊ねられた、
「思いやりってどんなこと?」の一言の問い
に答える為に色々な方面から学ぶプロセス
に於いて、その一つひとつを知り理解する
ことの大切さに気付きました。
増してや、それが「心の基礎体力」の原点、
人間の心を形成する源(元点)とも言える
知情意であることに気付きませんでした。
このそれぞれを学び知り得たことで、
幸いにも体験に照らし様々な人物や事象
が理解出来るように成れたのも事実です。
この【知情意】は、予期せぬ想定外の
何らかことが起きた時などに平然と
人(相手)や物事(事象)に立ち向かえ、
対応・対処の出来る心(意識・気持ち)と、
その能力のバロメーターであると解します。
【知】:テクニカルスキル
知識とか知性などに相当する領域
🔸知っているか、知らないのか?
🔸出来るのか、出来ないのか?
🔸スキルや具体的なテクニック、
知識を現実の社会生活に活かせるか?
などの技と言われるテクニックやスキルと
言われる資格ばかりに意識が向いてしまい、
夫々を生かす人としての「思い遣り」などの
心の知識が不足し技と体が伴わない意です。
【情】:ヒューマンスキル
・感情とか人情などに相当する領域。
・自己の感情や好みを、いかにコントロールし
社会に適合し得るか?
・どれだけ多くの人と関わったか?
或は、深く付き合ったか?
・冷静であれば自覚でき、身体にも反応が出易く、
激しい怒りや凄く落ち込むと見失うものです。
人間関係力に関する情報は、
ネットでも本でもテクニック盛り沢山です。
その有り余る情報を自分に合わせて選別し、
如何に上手く使い対人関係に活かすかです。
忘れてはならないのは、【人の情】人情に
豊かな人としての個性が有るか、否かです。
【意】:コンセプチャルスキル
意志とか意図などに相当する領域
🔸自分の明確な意思を表現し、
実社会の人間関係に通用させられるか?
自らの「意」と言われる将来に向けて
意思や意図を理解し、確認するのは、
現在や将来過去を振り返った時、
初めて自分で確認理解出来るものです。
偉人、賢人、先達が記した生き方に
直接関わる新旧の書物を読み込むこと。
20世紀までは、
このような「心の基礎体力」を
人や親の背中を見て身に着けてきました。
現在のように情報が満ち溢れている社会では、
情報の多さや目先の様々な情報に振り回され、
自分の心と「向き合うこと」さえも疎かになり、
その結果如何に楽に世渡りを上手にして行くか
と言う対人関係力に意識が向き人として必要な
「心の基礎体力」に意識が向かないと思われます。
即ち、[心・技・体]の[技]
=【知】のスキルやテクニックの知識を身に
着けることばかりに意識が向き、その能力を
生かすための知識が不足し[体]が伴わずに
頭でっかちになってしまっているのでは❓、
と思われてなりません。
私達は、
自然震災復興や2050年問題と言われている
「ジャパンシンドローム」に対処するためにも
様々な素晴らしい環境が齎されている現在社会
生活環境に於いて、この【知】を生かす方程式
を解く学び、即ち上記した「思い遣り・誠実・
謙虚さ・認知・敬意・感謝・立場転換・信頼」
などの知識修得の活動をすることです。
この人間の原点に立ち戻ることによって、
ひとり一人の心に齎されるものは計り知れません。
少しでも多くの大人が、
この心の礎となる「心の基礎体力」創りに直ぐに
取り組まれることをお薦めします。
その結果として、
心豊かな人間形成に成るばかりか、ハラスメント
引籠り、自殺、いじめの減少に繋がると思います。
「夏目漱石の草枕」一節
智に働けば角が立つ。
情に棹(サオ)させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角人の世は住みにくい。
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