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自心を知り育む-心の礎の手引き-20

№20. 日本人の心とその特質

日本人の言動

私達の住む日本の気候は、
温暖さ湿潤さを兼ね備え、
照葉樹林に多くの森林に覆われ、
四季の変化に富み、台風があり、
降雨量にも恵まれています。

このような日本の自然の風土が
長年に渡り人々の生活に影響し、
互いが敬い、そこから生まれる
「和」(=倭)を好んで尊ぶ国民性から
形成されたとも考えることが出来ます。

日本の四季

また、日本人は自然の様々な現象に
「調和」を見出し、自然と共に生きられる
ように心掛けて来た民族で「和」を
大変重んじるのはこのような
自然からの恵みであると考えられます。

日本人の感性

日本人は人の目や他人の思惑を重んじ、
恥の意識を植え付けられながら育ちます。
このような自然環境や様々な日本人独自
の民族性から生まれて来たのが、
世界に類のない日本独自の文化、
世界中からクール・和の心と言われる
心身の活動の一つ「おもてなし」です。


現代社会環境では保身利己的な言行、
自殺者や引き籠りが増加している中、
日本人として唯一無二の命を与えられ、
生きていられる認識することは命の大切さ、
生きていられる楽しさを見出せます。

現在日本社会で起きている、
人として悲しい親子の殺傷事件、
年少者同士の殺害事件、脱法ハーブ、
議員のセクハラの野次や号泣会見
と言った人として為してはならない
このような情を持つ人間としてこの事象
や事件は、どのような起因・誘因・原因で
どうして起こってしまうのでしょうか?

日本の歴史の中で、最も重要な言語を
選ぶとすれば「」ではないかと思います。

また、聖徳太子の言葉
「和を以って尊しと成す」
にあるように他者との繋がりとも言える
「和合と享受の精神」であり、
「武士道」では、感情を抑える美学、
日本の象徴である皇室では「直き心」、
一方歴史を遡ると、「古事記」「日本書紀」
での「清き明き心」、仏教では、
最澄が「道心」と唱えている
「道を求める心」と言うように、
日本人の「」を取上げて来ています。

日本人は正直、誠実、謙虚、繊細で、
人との繋がり=調和(和)を重んじ、
尊き日本精神の涵養である心の絆、
より良いものを作り出そうとする向上心、
伝統的技術や文化を継承して行く、
と言った国民性を備えています。

日本人らしさ

20世紀に至る迄に、
日本人が大切に育んで来た、
助け合いの文化、譲り合いの文化、
労わりの心、自然への畏敬と感謝の心は、
「個人の生活」中心で安心安全を重んじる
社会になった21世紀、令和の年号の今、
人々の心から徐々に薄れかけているのは残念です。


私達は、他人を思い遣る心と行動を表す
日本の心「おもてなし」の原点回帰し、
日本人としての「心」と活動を再認識する時が
来ていると捉える今日の社会環境は、
その必要性に迫られていると思います。

そのためにも、
東日本大震災後や熊本震災時に見られた
人との繋がり、豊かな生活環境の見直し、
人の文字の如く、
他者に支えられ生かされている自覚、
先ず人を思い遣る心の育成、
世界に類のない日本独自の
和の文化の再認識と言ったこと、
日本(人)の和の心に真剣に向き合う
ことが急務だと思われてなりません。

日本の心、大和魂とか武士道の言葉は、
日本人なら誰でも知っています。
そして、現代日本の社会においてこの「」は、
重要な精神の原理(礎)になっています。

戦後を考えても、我々日本人はずぅっと
「心の時代」と言い続けてきました。

世界中で唯一無二の文化を持つ日本国として、
文科省が文部省の時代から、
様々な凶悪な事件が起きると、
必ず文化人や心理学者を集め
「心の・・・・・委員会」なるものを
設置して対策を講じてきました。

幸せ-イメージ図

人の幸福とは、
「心が満ち足りていること。
 またそのさま。しあわせ」
を意味する。(広辞苑より転載)

幸せとは、幸い、巡り合わせを意味し、
運が良く恵まれていることを言い表しています。

【幸せ】と言うと、
あなたは何を思い浮かべるでしょうか

安心感、健康、食の充実、安堵する、
明るい家庭、感謝と喜びのある生活、
仕事の充実、天分の発揮、人格の向上、
将来の安心等が挙げられるだろうと思います。

しかし、
人は中々自分の思うように
幸せを得られていない現実があり、
そこに人生の悩み苦しみ、人生の楽しさが
あるのではないか、と体験からも思います。

🎌【日本人】の特質

<🔲は有無・必要度・優先順位などにお使い下さい。>

日本人らしさ

🔲 日本独自の「おもてなし」の心がある。
🔲相手を大切にし、思いやる心で接する。
  ⇔「和を以て貴しとなす」
🔲 親切で世話好きである。

🔲 人の思惑や人の目を気にする。
🔲 周りの目、思惑を意識して言行する。
🔲 「群れ意識」があり、集団行動を好む、命令に従う習慣がある

🔲 対人関係では目に映らない心を優先する。
🔲  肩書や実績を重く受止める
🔲  普段の社会生活で無難を優先し本音で話さない。

🔲  礼儀正しく挨拶をする。
🔲  他人について噂話(井戸端会議)や批評を好む
🔲  気遣いや気配りの意識が高く、良いところをさりげなく褒める。

🔲  ルールやシキタリに従順である。
🔲  道徳観念は、根本的に恥を重視し、罪は軽視される。
🔲 他者の邪魔はせず、争わずの意識が強い。

🔲  横並び意識が強く協調性を重んじる。
🔲  故郷意識が高い
🔲 無造作に作られた物に真の美しさを見出す、不完全美への傾倒を持つ。

🔲  伝統や文化を重んじる。
🔲  名誉を重んじる
🔲  「侘び寂び」と言われる地味を愛する。
  (不完全美を愛する)

🔲 辛抱強い(≒勤勉)
🔲 自己主張を派手に主張しない。
🔲  他人に親切にするという感覚が自然に備わっている。
  (世話好き)

🔲 外面(ソトヅラ)と内面(ウチヅラ)を持つ。
🔲  律義で、シャイである。
🔲  風情を楽しめる。

🔲  美意識が高く、綺麗好きである。
🔲  地方によって捉え方や考え方に差異がある。
🔲  何でもこじんまりキレイに仕上げるのが得意である。

🔲  「もったいない」という倹約意識がある。
🔲  完璧主義者であり、極端なほど秩序に拘る。
🔲  拘りを持ち、仕事が丁寧である。

🔲  物作りを極める。
🔲  時間や約束を守る。
🔲  物真似が上手である。

🔲  虚飾を嫌い、何気なさや自然さを好む。
🔲  自分の都合や周りの目を理由に問題や嫌なことなど
  先送りは得意である。
🔲  流行に流され易く、周りの状態に敏感である。
  ブランド依存意識がある。

🔲  白黒ハッキリつけるのは苦手(曖昧さを美徳)≒日本語には
  色々言い回しがある。
🔲  奥ゆかしく自己主張が苦手である。
  それが日本人の美徳にもなり得る。
🔲  個人間の関係は驚くほど誠実である。
  (仲間意識が強い)

🔲  治安が良く、災害時でも冷静である。
  但し危機管理が甘い。
🔲  物事の追求心が強く、細部まで拘る。
  (整理整頓、ギフト包装など)
🔲  サービス行為の背景にある「考え」や「気持ち」を重んじる。

🔲  合理性に欠ける。
🔲  手作り志向が強い。
🔲  創造性に溢れている。
 (クールジャパンと言われるアニメやオタク文化など)

🔲  確固たる自我を持ってない人間が多く洗脳されやすい。
🔲  貯蓄好きである。(≒物を大事にする)
🔲  「灯台元暗し」に陥りがちである。

🔲  思考は楽観的な方である。
🔲  衆愚政治に陥りがちである。
🔲  仁者仏閣を好む。(神仏を尊む)
🔲  平和への拘りが強い。 

自分の総てを愛する活動




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