おもてなしの心を育む知識
🎌日本人の美意識や美の感性
日本人の美意識の根本にある
概念「自然さ=有りの侭の姿」があります。
日本人は古より日本人は職人気質であり、
精神的で哲学的な人間の内側の世界での
美に対する思想を抱き、完璧な空間を
創り出しながら自然や世の中の「滅び」や
「移り変わり」=諸行無常に対し抵抗する
ことなく、自然の流れのままを素直に
受容れ、変化を好む感性がありました。
そして、
日本人はモノや空間だけでなくその場の
雰囲気や精神的な心構えに対し「美」を感じ、
その哲学を追求して今日に至っています。。
そのような日本人が抱く以下のような
独特の「美意識」が世界中から認められる
日本人らしさとも言えます。
「侘び・寂び」のような伝統的な
日本の美意識(美の概念)と共に
「カワイイ・萌え・映え」のような
現代的な美意識は、時代は違えども
同じ日本人が物事に対して感じる
美の概念の一部であると言えます。
日本文学者のドナルド・キーン氏は
著書「日本人の美意識」の中で日本人の
美の概念の中心的な特徴として
以下のように述べています。
「暗示、または余情」、
「いびつさ、ないし不規則性」、
「簡潔・ほろび易さ」である。
こうした互いに関係する美的概念は、
日本人の美的表現の最も代表的な
を指し示している。
とは言え、これらの反対概念、
即ち「誇張・規則性・農饒」、
そして「持続性」なども決して
無くてはならないこと、
これは繰り返すまでもない。
以上ドナルド・キーン著
「日本人の美意識」より引用
日本人独自の日背の文化の感性
自然界や事象から感じ取る
「暗示、または余情・余韻」
「いびつさ、不規則性」、
「簡潔」「ほろび易さ」
と言うようながあります。
こうした互いに関係する美的概念は、
日本人の美的表現の最も代表的な感性
やものを指し示しています。
この反対概念である「誇張・規則性・農饒」
そして「持続性」なども同時に含まれます。
引用元:ドナルド・キーン著「日本人の美意識」
日本人は太古より「不完全さ」や「不規則さ」を良し、とし
「あいまい」であることに対して「美」を感じていました。
また、「所作」を追求し、美しいものとして昇華させ、
「おもてなし」を様式化する事でモノや
空間だけでなく時間や移ろいに対して美しさを見出しました。
「作法」や「手順」の拘りに見られる「物事を極める」
姿勢が日本独自の美の概念を育んできたのです。
古来の日本人は職人気質でありながら、
精神的で哲学的な内側の世界へ美に対する思想を抱き、
完璧な空間を演出しながらも「移り変わり」や「滅び」
に対して抵抗することなく自然のままに
受け入れる変化を好む性質がありました。
🌈日本人の主な美意識や美の感性
=日本文化の知識と認識
=直き心⇔客人を素直に受け入れる
=四季折々に合わせてもてなす
=主客共にもてなしを楽しむ
=マニュアルは存在しない
(個々人のもてなしに関した)
=しつらえ→事前の情報収集
=個々の個性と感性⇔今の個の時代に適合する
=自ら考えて配慮、行動
=奥ゆかしく控えめな態度
=もてなすモノやコトの様々なうんちく
を提供(蓄えた深い学問やモノの知識)
=自然を重視→何気ない自然な姿⇔侘び寂び
=目に見えない気配り・心配り・手配りの仕草と心構え
=臨機応変な所作
=不完全美の追求
=無常
=もののあはれ
=所作=作法、心得を重視
=客人への礼節を弁える
=様々な日本文化を織り込みもてなす
=一期一会の心
=和敬清寂の心
=日本人の自然観と神道
=「をかし」と言う感性
= 雅
=幽玄
=風情
=風流
=婆娑羅
=粋
=渋さ
=カワイイ
=萌え
=盛る
=映え
=雅
=婆娑羅