日本のおもてなし【設え】
🗾日本独自の文化「おもてなしの設え」
💞リアルなモノ&バーチャルなコトの【設え】
日本のおもてなしでは、
準備に関わること総てをしつらえ
と言い「」と書きます。
この「設え」はおもてなしをする側が、
応対するその場(空間)の目に入るものから、
見えないものに至る様々な主人の感性で
演出やセッティングの総てを指します。
日本のおもてなしは、
目に見えるリアルな「モノムと、
目に映らない(バーチャル)配慮や
気遣い、気配り・心配りや心遣い
と言ったもてなす側の心と言え、客人
の心に生まれる体験「コト」があります。
日本の文化を味わえる茶道や和風旅館、
懐石料理店などでお客様や大切なVIP
などの方々をお迎えする時は特に心を込め
打ち水をし、盛塩をして清め、お迎えし
応対するお部屋や茶室の床の間すべてに、
客人に合せた季節感や風情のある掛け軸
や装飾品を用意し時折々のお花を生ける
と言ったことが目に見える「おもてなし」です。
これは「設え」と言われることの一つです。
一方、それと別に、
「どうしたらお客様やもてなす相手に
愉しんで頂け心から喜んで頂け満足感や
この場この時の余韻を感じて頂けるのか」
を考え準備を行うこと、即ち、もてなす側
がさり気ない中に、 自然の風情、粋・風流、
侘び寂び、一期一会、諸行無常の心などを
以って様々な心を至る所まで心を尽くした
気遣いや心遣いをすることが目に見えない
「おもてなしの設え」なのです。
この目に見えない「設え」の心があってこそ
初めて目に見えるものに反映されます。
また、見えない設えでどれだけもてなす側
の心が表現できるかはおもてなしの奥深さ
であるのではないかと考えます。
この「設え」の心で最も大切なのは、
もてなす相手に対し見返りや感動、
感激、感銘等々を求めたり、望んだり、
意識しない「無私の心」です。
同時に、どの様にしたら、
おもてなしの心がもてなす客人の心と
通わせ合えるのかを思い巡らすことです。
不思議なもので相手に見返りや感動を
求めたり、望んだりして、様々な「設え」
をすると「設えた」様々な「モノ」に何故か?
目に見えない形で表れてしまいがちです。
即ち、もてなす側の人は、もてなす相手
に対する思いやりや気遣い、
心遣いの気持ち(心)を強く意識しながら、
「設え」をすることがとても大切です。
特に、もてなす心身の活動の前の
自分の心の準備「設え」は欠かせません。
顧客をもてなす際の「設え」
🟢事前の活動
1. 何故持て成すのか?
目的-結果・成果は場合によって思考
2. どんな相手をどの様にもてなすのか?
3. 場所に合った季節感の演出
4. 顧客の好みや嗜好の選択
5. 相手の情報収集とその方法は?
6. 相手のプロファイル作成
(詳しく)
7. 持て成す手段方法は?
8. その為の条件は?
9. 誰が、何時持て成すのか?
10. シミュレーションの必要性
11. 持て成す際の心得&留意事項とその必要性
12. 持て成す前の最終確認事項
🟠実際のおもてなし心身の活動
1. 観察・察知・洞察の活動と応対対処
(空気を読む・態度から推察察知
会話と行動から推察察知)
2. 目配り・気配り・心配り
(気遣い・心遣い)の活動
3. 表情・目線や目付・嗜好・
仕草態度・口調・言葉使い・
飲食物の召上り方
4. 言葉や会話からの持て成し
(想定外含)
5. 提供と受容のバランス
(モノとコト)
6. 感動と余韻の創出のために
7. お土産
8. お見送り時の心得
💗もてなし後、後日の活動
1. 持て成しの総括
2. 反省と気づき
3. 後日の連絡と手段
(感謝・挨拶・御礼)
4. 得られた情報を顧客データに追加
5. 次回の為に成すべきことは?