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現況と真摯に向き合う-8.気配り・心配り  

三配りと三現主義-【気配り・心配り】

🔲三現主義と気配り

三現主義と三配り

三現主義を実行するために
必要な思い遣りの三要素
二番目の要素である『気配り』は、
目配りと「人元力」の中に含まれる
数多くの実体験や知識の下に
培われた感性と言うべき第六感
触れ合う相手に対し思い遣る心
おもてなしの「しつらえ=設え」
と言われる心から創り出されます。

📚辞書によると、
[気配りは、あれこれ気を遣うこと。
 手抜かりがないように注意すること。
 心遣い。配慮。]とあります。

私見ですが、
気配り】は、先を読む全体(総て)を
見渡すと言う心身の活動を意味し、
その場の状況・状態(場面・環境)に
応じ自らが適時適切に判断し、
その状況に応じて臨機応変に
応対、対処する心身の活動です。

」の文字は元気、活気、覇気、
生気などの生命力や勢いを意味し、
気付き、気になる、気が散る、
気に障ると言った精神に関する
気分や意思を表す場合や場の状況、
状態(雰囲気)の意味を表わす際に
多く用いられていると解します。

また、
気配りの出来る人は、
周囲の人に好かれ、人間関係の構築
(=コミュニケーション)が上手です。

気配りに大切なのは、
気配りをしたいと言う意思や意欲、
相手の置かれている環境を冷静に
平らに見る心の余裕(ゆとり)と共に
他者を認知、リスペクト、思い遣る心、
と言う心身の活動に積極的に取組む
気持ち(勇気・お世話の心)を持つこと、
それを実行するためのにんげん力
要素の一つ一つを育むことです。

(参考)
気配り』と似たような意味がある
 熟語として「気遣い」があります。

接客やおもてなし、人との触合いに
於いて特に大切にされる言葉に、
「目配り」「気配り」「心配り」
「心遣い」「気遣い」「気働き」
と言われる配慮の心身の活動があります。

心身の活動

この言葉は全て、出会い触合う
相手をリスペクトし思い遣る心を
表し伝える心身の活動の原点(源)です。

目配りは、お客様(相手)の心を
観察する人眼力から始まります。

🔲三現主義と心配り

相手をあれこれと気を遣うこと。
同意語に心遣い・配慮があります。

活用例としては
「温かい心配り」
「心配りに感謝する」
などがあります。

この「心配り」に類似した言葉
として「心配」がありますが、
この心配りと心配は多少なり
異なる意味を持つと考えます。

即ち、
心配りは、触合う相手(他者)に
対して心に生まれる意識のことで、
心配は個々人の心中に生まれる
意識(気持ち)であると考えます。

先年東日本大震災に見舞われた後、
人々の心が大きく様変わりした
以下のようなことがあります。

それは、
信頼していたり、愛していたり、
頼ったりしていた人の地震直後の
行動によってその人の自分に対する
心の持ち方(ポジション)が明確に判り、
人によっては人望・信望を深めたり、
また、ある人は信頼していた人、
愛していた人に不信の心が生じ、
失望したりした結果、別離に至って
しまった場合があったことです。

このように自らの大切な人、
愛情を抱いていた人の震災後の
行動により人生の大きな転機を
迎えた人も少なくなかったと
震災後に聞き及んでおります。

前記の事例に於いて、
人に対する意識が明らかにされる
キーワード(熟語)が「心配」です。

言い換えれば、自らの大切な人、
自らの愛する人など、自らの心に
生まれる「思い遣りの心」です。


人は、災害や苦難・苦境に巡り会った
その時に本性が現れると言うことを
数多く見聞きし、体験もしました。

特に災害時は、自らの心配の気持ちを
如何に早く相手に伝えるかが重要です。

また、この「心配」をすることは常日頃の
感謝の表わすことと言っても良いでしょう。

口先で心配していると言っていても、
実際の行動が成されないために
折角作った友人関係や信用・信頼を
無にしてしまったこともありました。

以上のことをまとめると「心配り」とは、
心配していることを、触合う相手に
対する意識として心に確りと保有し、
それを様々な形や活動に表し届ける
思い遣りことでもあると考えます。

また心配りは、
「心遣い」と言う表現が出来ると思います。

このように目配り・気配り・心配り
対象となる人の“現場”“現物”“現実”
各々の状況状態を観察察知するため
にも必要不可欠な心身の活動です。

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