見出し画像

昭和時代のOL生活

中居・フジテレビ問題の記事を読んだり、YouTubeを観聴きしながら、若かりし頃に銀行勤めをしていた頃のことを思い出した。振り返ると、今の時代にはありえないような「社会人の常識」がたくさんあったように思う。

私の勤めていた銀行では、夏になるとお得意様を招待して、屋上でビアガーデンをするのが恒例になっていた。雑多な業務は若手の行員と女性行員が担っていたのだが、女性行員の一番の見せどころという位置付けで、パフォーマンスを披露することも恒例だった。このパフォーマンスをするために、女性行員は昼休みを返上して練習に励むこと2週間。どういうわけかパフォーマンスをコーディネートするのは男性行員で、衣装はミニスカート着用、ちょっと色気のある振り付けも当たり前のことになっていた。どれもこれも、当時はそれらを疑問視する声など全くあがらなかった。そういう時代だった。

あの時代は社員旅行も当たり前だった。毎月給料から社員旅行費用の積立金として天引きされていた。

「休みの日も職場の人たちと一緒なんて信じられない。」

と、今の若者たちは思うに違いないが、あの時代は皆んながそういうものだと思っていた。そしていざ宿泊先に着くと、浴衣に着替えて大広間で大宴会。男女ペアになって二人羽織とか、チームを作って伝言ゲームとか、スキンシップを狙った企画が必ず用意されていた。今ではありえないセクハラだ。

中居・フジテレビ問題の登場人物たちのほとんどが、昭和〜平成を駆け抜けた人たち。つまりこの人たちはほぼ私と同年代だろう。あの時代の常識は、今や非常識だということに、未だ全く気づいていないのか。それとも気づかないふりをしているのか。

今考えると、昭和時代にはセクハラ・パワハラなんてもっと普通にあったように思う。でもそれが良い思い出になっている人は誰一人いないはずだ。


いいなと思ったら応援しよう!